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キヤノン、ボリュメトリックビデオ技術によるプロ野球中継で「映像技術賞」。日本テレビ・読売新聞と共同受賞

キヤノン株式会社は8月9日、同社ボリュメトリックビデオ技術を活用したプロ野球中継が、日本映画テレビ技術協会のOAG(On Air Graphics)部門で「映像技術賞」を受賞したと発表した。日本テレビ放送網株式会社、株式会社読売新聞東京本社と3社共同で受賞している。

プロ野球2022シーズンの東京ドームで開催された読売ジャイアンツの一部試合で、同社ボリュメトリックビデオ技術を活用した中継が行われていた。試合中のあらゆるシーンのリプレイ映像を、360度の自由な視点からリアルタイムで制作。革新的なプロ野球中継を実現させたと評価を受け、受賞に至った。

なお、2022年3月からは東京ドームにボリュメトリックビデオシステムを常設。今季、東京ドームで開催されるジャイアンツ戦全試合の中継に同技術が活用されている。

ボリュメトリックビデオ技術は、100台規模のカメラで撮影した画像から3Dデータを生成するというもの。360度自由な視点での映像制作を可能としている。スポーツやエンターテインメント分野を中心に幅広く活用されており、7月29日にはバルス株式会社と共同で、「バズリズム LIVE V 2023」にてリアルアーティストとバーチャルアーティストによるコラボレーションライブを実現していた。

本誌:宮本義朗