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サイバーグラフィックスが社名を変更、創業時の「オリエンタル写真工業」に

旧サイバーグラフィックス株式会社の公式ページ。さっそく「オリエンタル写真工業(株)」の文字が復活している

サイバーグラフィックス株式会社は4月12日、社名をオリエンタル写真工業株式会社に変更したことを発表した。同社の前身である創業時の名称だ。

サイバーグラフィックス株式会社の前身であるオリエンタル写真工業株式会社は、1919年(大正8年)に創業。日本最初の現代タイプの印画紙「オリエント」、日本最初のネガカラーフィルム「オリカラー」、引伸用印画紙「シーガル」などを発売するなど、フィルム・印画紙事業を展開した。1984年(昭和59年)には、黒白印画紙製造で日本写真家協会賞を受賞している。

現在もORIENTALブランドは続いており、特にモノクロフィルムの「NEW SEAGULL」や、モノクロ印画紙「イーグル」がその名を知られている。

サイバーグラフィックス株式会社へと社名が変更したのは2000年(平成12年)のこと。2008年(平成20年)に英国HARMAN technology社の国内代理店となってからは、自社ブランド品に加えて、ILFORD PHOTO、Kentmere、PATERSONといったブランドの暗室用品を取り扱っている。

今回、HARMAN technology社との代理店契約が終了したことで、旧来の社名であるオリエンタル写真工業株式会社に戻った。

ちなみにILFORDのモノクロ製品、Kentmereのフィルムおよび印画紙、PATERSONの暗室用品の取り扱いは、3月6日にジェットグラフ株式会社へ移管されている。

今後は黒白銀塩製品に加え、カラーの銀塩写真製品、ミニラボ用インクジェット用紙などのORIENTALブランド商品の拡充を図るとしている。

本誌:折本幸治