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リモートカメラ用に新開発…Libecから電動昇降付きの三脚
2023年4月11日 10:14
平和精機工業株式会社は、放送・制作の現場におけるPTZカメラの運用を見据えた電動ペデスタル「LX-ePed」と「LX-ePed Studio」を開発した。4月に出荷を開始する。Libec(リーベック)ブランドの新製品。
PTZとは、パン(Panoramac)、チルト(Tilt)、ズーム(Zoom)などの遠隔操作により、カメラを制御する機能(頭文字を取ってPTZと呼ばれる)。PTZカメラは、防犯対策として小売店・飲食店・各種商業施設、オフィスの出入り口などで利用されているほか、河川の氾濫といった自然災害の監視、家庭向けにはペットなどの見守りカメラなどで利用されている。
昨今、スタジアムやコンサートホール、放送スタジオなどで、リモートカメラとしての活用が進んでおり、今回発表した「LX-ePed」と「LX-ePed Studio」は、そんな放送スタジオ向けの製品となる。
「LX-ePed」はグランドスプレッダータイプ、「LX-ePed Studio」はドリータイプ。
どちらも、PoE給電による有線リモコン(長さ30m)により昇降(ストローク幅400mm)の操作が可能。レバーの傾け角度により、速度の調節も行え(約14~40秒)、細かな位置調節に対応する。
付属のフラットベースアダプター「BL-F」は、1/4-20UNC、3/8-16UNCネジを備え、PTZカメラ以外のカメラ機材に対応。
BL-Fを取り外せば、100mmボールのビデオヘッドの装着に対応。さらに、別売りのアダプターリング「AD-75」の使用により、75mmボールのビデオヘッドも取り付けられる。
ヘッド取り付け台のベース部には水準器を装備するほか、三脚のベース部分には1/4-20UNC ネジ穴1個、3/8-16UNC ネジ穴1個がセットとなったアクセサリーポートを2カ所用意。
また、ペデスタルとスプレッダー/ドリーに分解でき、それぞれが折り畳める構造を採用。安全性に配慮し、電動コラムは下げた時に手を挟まない設計となっている。
なお、オプションの「VM-12V」(税込4万5,000円)の利用により、Vマウントバッテリーから製品全体に給電が可能。電源のない撮影現場でも利用できるという。
段数は3段。最大搭載重量は10kg。LX-ePedの高さは95.5~247cm、重量は11.2kg。LX-ePed Studioの高さは106.5~261cm、重量は14.2kg。