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キヤノン、光学系を交換してイメージサークルを変更するリレーキット…シネマレンズ「FLEX ZOOM Lens」用に

左が「RL-S1」、右が「RL-S2」

キヤノンは、同社シネマレンズ「FLEX ZOOM Lens」シリーズ用のリレーキット「RL-S1」を6月下旬に、「RL-S2」を10月下旬に発売する。価格はオープン。

レンズ光学系の一部を担うパーツで、レンズにもともと組み込まれている光学系の一部と交換することでイメージサークルを変更できるというもの。対象レンズは、同シリーズ現行ラインアップの「CN-E20-50mm T2.4 L F」「CN-E45-135mm T2.4 L F」(EFマウント)、「CN-E20-50mm T2.4 L FP」「CN-E45-135mm T2.4 L FP」(PLマウント)の4モデル。いずれもフルサイズフォーマットに対応するイメージサークルを持っているが、リレーキットと交換することでスーパー35mm相当になる。

FLEX ZOOM Lensシリーズレンズ

同シリーズではマウントを交換できるマウントキット「MT-E1」(PL→EF)と「MT-P1」(EF→PL)を発売済みで、リレーキットと組み合わせることで使用状況に応じた“フレキシブル”(シリーズ名の由来にもなっている)な対応が可能になる。同社は、国内では主に機材レンタル店などに向けて、在庫数を抑えながらも様々な貸出しの要望に応えられるものになるとして訴求する。

リレーキットを使用した場合、焦点距離および最大口径比が変更される。開放絞り値はズーム全域でT1.7となり、従来よりも明るくなる。また、レンズの外装もそれにあわせて指標を変更したものに付け替えられる。

リレーキットの交換は、レンズ本体およびリレーキットを購入した販売店で受け付ける(有償)。

FLEX ZOOM Lensは、シネマスタイルの操作性を継承しながら、8Kカメラに対応する高い光学性能を実現したとするシネマレンズシリーズ。広角域20-50mmと望遠域45-135mmの2本で、同社単焦点レンズ6本分の焦点距離レンジをカバー出来るのが特徴としている。EFマウント版はEFレンズの通信プロトコルに、PLマウント版はCooke社の通信規格「/i Technology」に対応する。

本誌:宮本義朗