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【CP+2023】個性的なフィルター関連アイテム

ケンコー/マルミ/H&Y/KANIの新製品を紹介

フィルターの体験コーナーも人気(マルミ光機のブース)

ここではCP+2023の会場で見かけたレンズフィルター関連のアイテムをお伝えする。機能性を高めて進化した新製品がいくつか見られた。

常用できる弱効果の「ブラックミスト」

ケンコー・トキナーのブースではケンコーブランドの新フィルターが展示されていた。1つは「ブラックミスト プロテクター」で、49〜82mmのラインナップを4月に発売する。

ブラックミストフィルターは、映画のような効果が得られるというソフトフィルター。従来No.1とその半分の効果のNo.05があったが、新モデルはNo.05の半分という弱いソフト効果が得られる。従来品では効果が強すぎるというユーザーに向ける。また、製品名の通りプロテクターとして常用できるようにコーティング性能も向上させている。

もう1つは「スターリーナイト プロソフトン」で、こちらも49〜82mmをラインナップする。発売は6月。

これまで星の撮影で重ねて使われていた光害カットの「スターリーナイト」と、星座を強調できる「プロソフトン」の2つを1枚にしたフィルター。撮影現場で2枚を付ける手間が省けるほか、広角レンズでのケラレが防げるという。

aostaブランドの防水フィルターケースも4月上旬発売の新製品。82mm径まで対応し、フィルターが4枚と8枚タイプの2つを用意する。内部を黄色にすることで、NDフィルターの濃さが確認しやすくなっている。

「アルプスパンチ!」「なついろパンチ!」に77mmサイズ

マルミ光機のブースでは写真家の鈴木さや香さんと共同開発したフィルター「アルプスパンチ!」と「なついろパンチ!」が展示されていた。発売は2022年7月だが、同年12月に追加された77mm径が新製品となっている。

アルプスパンチ!の撮影例
なついろパンチ!の撮影例

ブースには全ての径のデモ品があったほか、クロスフィルターやソフトフィルターをパンチシリーズと併用する提案をしていた。

風景撮影などに便利なフィルター組み合わせシステム

H&Y Filters Japanはマグネット式のフィルターシステム「REVORING Swiftシステム」のデモを行っていた。2022年10月に発売済み。

ベース部分の上に丸型/角型フィルター、マットボックスなどをマグネットで簡単に組み合わせられるシステム。PLフィルターと角型のハーフNDフィルターといった組み合わせでも重ね付けでき、作品の完成度を高められるとしている。

スマホでカメラ用の丸型フィルターが使える

KANIブランドのフィルター展示していたロカユニバーサルデザインのブースには、丸型フィルターをスマートフォンで使えるようにする「Filter holder for Phones 40.5mm / 52mm」があった。価格は3,980円。

片方に40.5mm、もう片方に52mmのフィルターネジが切ってある。クリップ式のためスマホへの装着も簡単になっている。スマホ自体の映り込みを防ぐための遮光板も付属する。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。