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コンデンサーマイクにオーディオインターフェイスを統合、さらにUSB駆動が可能な「iRig Stream Mic Pro」

IK Multimediaは、マイク&オーディオ・インタフェース「iRig Stream Mic Pro」を2月下旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込2万8,050円前後。

マルチパターン・コンデンサー・マイクに24-bit/96kHzオーディオ・インターフェイス機能を統合した製品。

2つのマイク・カプセルを備えており、ポーラーパターンを環境ノイズを抑えて収音が可能な「カーディオイド(単一指向性)」、対談時に便利な「フィギュア8(双指向性)」、空間全体の雰囲気をとらえる「オムニ(無指向性)」、バンド演奏の収録などに使える「ステレオ」から選択できる。「ハイパス・フィルター」も装備。

マイクのミュート操作はノブを1秒間長押し。5秒間の長押しで動作モードをステレオとマルチ・チャンネル間で切り替えられる。ノブの周りのLEDインジケーターで調整値の確認も可能だ。

オーディオ・インターフェースとしても機能し、3.5mmステレオのAUXオーディオ入力端子を搭載。接続された機器の音声とマイクをミックスできる。

加えて、「Loopback+」機能も搭載しており、スマートフォン・タブレットの再生音(アプリ利用時)を配信・レコーディングにミックスできる。マイク信号を「MixBox CS for iPad」などのアプリにルーティングし、処理(リバーブ、EQ処理、ノイズ除去)後に、その出力をInstagramやTiktokなどの配信アプリで利用することもできる。

マイク正面のノブ操作により、マイク・ゲイン、ヘッドフォン・ボリューム、ストリーミング・レベル、ループバック、モニター・ミックス・バランス、指向性、ハイパス・フィルターの切り替えと調節が可能。

iPhone、iPad、Android端末(USBオーディオ対応機種のみ)などのモバイル端末および PC(Windows・Mac)と接続に対応(USBオーディオ・クラス仕様に準拠)。AppleのMFi認証を受けており、別売のACアダプター(iRig PSU 3A)を使えば、Lightning接続のiPhoneやiPadを充電しながらの配信・録音が行える。

この他、テーブル・スタンド、マイク・スタンド接続用の5/8インチ - 1/4 インチネジ・アダプタを同梱する。

ソフトとして、「iRig ASIO Driver for Windows」や「iRig Recorder 3 LE」(iPhone/iPad/Android)、「MixBox CS」(iPad)が無料で利用できる。

また、通常1万1,750円の「MixBox SE」(Windows・Mac)も、ユーザー登録特典として提供される。

主な仕様

共通

インターフェース:2イン/2アウトまたは、4イン/2アウト
変換:24-bit A/D、24-bit D/A
サンプリング・レート:44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz
電源:USBバスパワー駆動
デバイス接続:ミニDIN
外形寸法:55×136×38mm
重量:430g

マイクロホン

マイクロホンタイプ:コンデンサー、エレクトレット
カプセル:デュアル0.55 ゴールドスパタード
ポーラーパターン:カーディオイド(単一指向性)、フィギュア8(双指向性)、オムニ(無指向性)、ステレオ
周波数特性:20Hz~20kHz
最大音圧:115dB SPL
ハイパスフィルター:60、100、200Hzから選択可能

ヘッドホン出力

コネクター:3.5mm TRSジャック
周波数特性:20Hz~20kHz
出力レベル:7mW/チャンネル(32オーム負荷)
ダイナミック・レンジ:87dB(A)

Aux入力

コネクター:3.5mm TRSジャック
公称入力レベル:-10dBV
周波数特性:10Hz~20kHz

パッケージ内容

本体、テーブルスタンド、ミニDIN - Lightningケーブル(60cm)、ミニDIN - USB Type-Cケーブル(150cm)、5/8-1/4変換アダプター

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。