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貴重なカメラと写真プリントが出品「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」、11月26日開催
2022年11月22日 12:00
ライカカメラ・クラシックス社は、カメラ関連用品と写真プリントを扱う「第41回ライツ・フォトグラフィカ・オークション」を11月26日にウィーンで開催する。
年に2回開催される写真関連用品専門のオークション。6月には試作機「ライカ0型」が1,440万ユーロで落札されるなど、希少なプロトタイプやヴィンテージカメラを扱ってきたが、今回は久しぶりに写真作品も扱われる。
カメラやアクセサリーの部では、ライカM3のプロトタイプ「Leica M3 prototype No.0037」が注目だという。1952年に製造されたもので、落札価格は30〜35万ユーロと予想されている。
量産品との違いは、カメラ上部に多く見られる。デザインの異なるLeicaロゴおよび社名の刻印、露出したカウンター、巻き上げレバーとシャッターボタンの形状、回転方向が異なる巻き戻しノブなど。前面では、セルフタイマーレバーの形状、ブライトフレーム採光窓の右下に1本多いネジが目に付く。
また、オリーブカラーのライカM4「Leica M4 olive Bundeseigentum The Second One」(1970年製)も希少性がポイント。ライカM4で31台だけ製造されたオリーブのうち、2台目に製造された個体だという。トップカバー背面に“Bundeswehr”と刻印された軍用ライカで、速写タイプのケースも付属する。予想落札価格は30万〜35万ユーロ。
交換レンズの注目は「Noctilux 1.2/50mm B702 chrome prototype」。写真用レンズとして世界で初めて非球面レンズを採用したことで知られる交換レンズのプロトタイプで、1964年製。予想落札価格は40万〜50万ユーロ。まだ“Noctilux”という名前が刻印されていない。
事前入札はオンライン、書面、電話で受け付ける。オークション当日はライブオークションサイトでのリアルタイム入札も可能としている。