キヤノン、連続印刷時のインク乾燥時間が0秒になったA4複合機「PIXUS TS8630」。6色ハイブリッドインク採用

ブラック

キヤノン株式会社は、6色独立インク型のA4インクジェット複合機「PIXUS TS8630」を11月10日に発売する。価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの販売価格は、税込4万150円。本体カラーは、ブラック、ホワイト、レッドの3色をラインナップする。

ホワイト

家庭向けインクジェット複合機「TS」シリーズの新モデル。現行モデルのデザインを踏襲しつつ、印刷時の待ち時間低減と、L判フチ無し印刷の速度アップが図られているのが特徴。

特に、普通紙への連続印刷は、インク乾燥待ち時間を見直したことで、印刷速度と画像定着性の向上を両立。顔料ブラック印刷では、画像の印刷領域と濃さに関わらず（黒ベタがあっても）標準設定時に次ページを印刷するまでのインク乾燥待ち時間が0秒（従来は20秒）となっている。

また、自動両面印刷時では、おもて面印刷完了後の「定着待ちウエイト」時間が0秒（印刷濃度条件が20％以下の場合）となったという。

L判写真印刷の速度については、2022年3月に発売した写真愛好家向けのエントリーモデル「PIXUS XK500」と同等となる約10秒を実現。2021年モデルの「PIXUS TS8530」（約16秒）と比べ約6秒の短縮となっている。

レッド

Wi-Fiについても強化され、従来の「IEEE802.11n/g/b」から「IEEE802.11ac」が追加。セキュリティプロトコルの「WPA3 personal」にも対応する。

印刷・スキャンなどの機能にアクセスするためのユーティリティソフト「Canon Inkjet Smart Connect」は、新たにmacOSへと対応。スマートフォン印刷を行うための「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」が強化されたほか、2023年卯年版となる「PIXUS はがきクリエイター」を11月1日に各種ストアで公開する予定。

さらに、Webサイトコンテンツの更新も予定しており、10月19日に公開した「クリエイティブパーク年賀状特集ページ」に加えて、年賀状作成に役立つコンテンツを集めた「PIXUS年賀状スペシャルサイト」を10月28日に公開する予定となっている。

主な仕様

液晶パネル：4.3型ワイド（タッチパネル、チルト式自動オープン）
給排紙：2WAY給紙（背面トレイ＆前面カセット）＆自動両面、自動紙幅検知
6色インク（独立インクタンク）：染料：C、M、Y、Bk、Gy/顔料：Bk
プリント速度：文書（モノクロ：約15ipm、カラー：約10ipm）、写真（L判フチなし約10秒）
スキャン：最大2,400dpi（CIS）、原稿取り忘れ検知
ダイレクトプリント：カードダイレクト（SDカードのみ）、PictBridge（Wireless LAN）
ネットワーク（2.4GHz/5GHz）：IEEE802.11n/g/b/ac
スマホアプリ対応：Canon Inkjet Smart Connect、Canon PRINT Inkjet/SELPHY、Easy-Layout Editor、Easy-PhotoPrint Editor
外形寸法（約）：372×345×142mm
重量：約6.6kg（プリントヘッド、インクタンクを含む）