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キヤノン、A4インクジェット複合機「PIXUS」2023年秋モデルを発表

キヤノンは9月28日、2023年の秋モデルとなる家庭向けインクジェットプリンター「PIXUS」の新製品を発表した。いずれも10月下旬に発売する。

同社によると、新型コロナウイルスの5類移行後もテレワーク実施率は高く、実施者のうち「週3日以上」という人が41.4%(2023年7月現在)。これを背景に、家族とのつながりをテーマとして「おうちプリンターならキヤノン!」のメッセージを継続して訴求。絆の維持に、家族のハブとしてプリンターを使ってほしいという。特にXK120では、高機能かつ低ランニングコストという特徴から、家族の誰もが気軽に使えるプリンターとして訴求する。

共通の新要素として、Wi-Fiセットアップの簡略化、UIをプリンターの画面と統一した新アプリ「Canon PRINT」、ユーザーごとにカスタマイズしたメニュー画面を切り換えられる「Switch UI」(XK110に初搭載)の採用がある。

Switch UIで、ユーザー(利用シーン)を切り換えるところ
「Canon PRINT」アプリのUI。プリンター本体およびPCソフトと統一した

PIXUS XK120

低ランニングコスト(L判フチなし約10.0円)をアピールする、5色ハイブリッドインク(独立インクタンク)採用モデル。直販価格は税込4万5,650円。

XK110の後継機で、液晶パネルを2.7型から4.3型に大型化。電源ボタン以外の物理キーをなくし、シンプルなデザインにした。

SDカードダイレクトを利用可能
参考:XK110。電源ボタン以外にもハードウェアキーがあった

PIXUS TS8730

今回の主力に位置付けられるモデル。TS8630をリニューアルした6色ハイブリッドインク(独立インクタンク)採用モデル。直販価格は税込4万150円。

TS8630からの進化点は、Switch UIの採用や新Wi-Fiセットアップなど、アプリケーション面が中心。本体カラーはホワイト、レッド、ブラックの3色から選べる。

天面パネルはマット仕上げ。側面部分のツヤありパネルと使い分けている

PIXUS TS6730/6630

TS6730

いずれも4色ハイブリッドインク(一体型インクタンク)を採用するモデル。直販価格はTS6730が税込1万9,800円、TS6630が税込1万8,150円。

2機種の差異はADFの有無。どちらも外装デザインをリファインし、パーツのすき間を抑えて一体感のあるものとした。4色一体型インクタンクでありながら、ノズルの長尺化などを通じて印刷速度を向上。新しい画像処理技術で、視認性の高い黒文字品位も実現したとしている。

TS6630
本誌:鈴木誠