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ライカ共同開発の360度カメラ「Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Edition」。11.8万円

1型CMOS+“スーパー・ズミクロン”レンズを2基搭載

株式会社アスクは、Shenzhen Arashi Vision社のアクションカメラ「Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Edition」を7月中旬に発売する。販売価格は税込11万8,800円。従来モデルのONE R、ONE RSのユーザー向けに1インチ360度レンズ、バッテリー、マウントブラケット(コアを除く)をセットにしたアップグレードバンドルを税込9万6,600円で用意する。

Leica Camera AG社と共同開発した、360度撮影に対応するアクションカメラ。1型CMOSセンサーと「LEICA SUPER-SUMMICRON-A 1:2.2/6 ASPH.」レンズ(35mm判換算6.52mm相当F2.2)の組み合わせを2基搭載したデュアルレンズ構成となっており、6Kの360度映像や、2,100万画素の360度静止画撮影に対応する。本体はコア、レンズ、バッテリー、マウントブラケット部に分離できるモジュール式となっており、コアは従来モデルONE RおよびONE RSのものと共用できるという。

レンズ名の“スーパー”は、ライカ用の超広角レンズに伝統的に与えられてきた名前だが(スーパー・アンギュロン、スーパー・エルマーなど)、“スーパー・ズミクロン”と名づけられているのは、2018年発表のLマウントロードマップに存在した「APO-SUPER-SUMMICRON-SL f2/21mm ASPH.」(現在未発売)のみ。

Insta360とLeicaは2020年に戦略的パートナーシップを締結。両社が360度カメラを共同設計するのは初のこととなる。

2つのレンズ(表と裏)で360度撮影をおこなうため、カメラの向きを意識せずにワンテイクでの撮影が可能としている。撮影した動画は後から「リフレーム」に対応する。また、カメラに装着した自撮り棒は撮影画像/映像には残らないという。

FlowState手ブレ補正(6軸)と水平維持アルゴリズムを搭載。ジンバルを使わずに、滑らかで水平を維持した撮影が可能としている。

AI技術を活用した「PureShot」および「PureShot HD」モードを備えた。「PureShot」を有効にすると、AIよる画像処理で撮影画像のダイナミックレンジが拡大。「PureShot HD」ではそれをさらに9枚分合成することでハイライト部をコントロールして精細感が向上。後編集が不要なレベルに調整するという。

Insta360アプリを利用して、SNS向けのショート動画を数秒で作成できる。AI技術を活用してクローニング、ドリーズーム、スタートレイルなどの編集技術を自動化。Insta360 StudioのデスクトップソフトウェアやAdobe Premiere Proのプラグインを使用しての、手作業による細部調整も可能としている。

レンズの焦点距離は35mm判換算6.52mm相当。絞りはF2.2。静止画解像度は6,528x3,264。動画解像度は5,888x2,944(30fps)、6,144x3,072(25/24fps)、3,840x1,920(30/25/24fps)、3,040x1,520(50fps)。

記録メディアはmicroSDカード(UHS-Iを推奨)。動画スピードクラスはV30のみ対応する。

バッテリー容量は1,350mAh。充電はUSB Type-C。

IPX3の耐水性能を備えており、雨や雪からカメラを守ることができるとしている。

外形寸法は53.2x49.5x129.3mm。重量は239g。

同社によると、今後のソフトウェア開発キットのリリースにより、MatterportやOpenSpaceなどの主要プラットフォームと互換性を持つようになる予定としている。

本誌:宮本義朗