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「リコーイメージングは生まれ変わります」社長メッセージが公開。Web販売強化と“工房的“ものづくりを掲げる

一眼レフカメラ「PENTAX K-3 Mark III」

リコーイメージング株式会社は1月20日、「リコーイメージングは生まれ変わります」と題したニュースリリースを掲載。デジタルカメラ事業のものづくりや日本国内における製品の販売体制を2022年4月1日より刷新すると発表した。

PENTAXとGRの両ブランドの魅力を“より一層研ぎ澄ませて深化させる新しい事業体制”を構築していくという。主な内容として、オンラインおよびオフラインによるユーザーコミュニケーションの強化と、デジタル手法を駆使した販売手法へのシフトに取り組むとしている。

この発表に際して同社代表取締役の赤羽昇氏は、大量生産・販売を基本とする従来の手法が昨今の市場環境に馴染まなくなりつつあることに言及。そのうえで「人々が写真を撮り、それを分かち合い、楽しむ活動はむしろとどまるところを知りません。我々はそのようなお客様の多様化した要望に丁寧にお応えしながら、お客様と共に新たな道に挑戦します。」とコメントしている。

主な取り組み内容

“デジタル”手法を駆使したお客様との関係力強化と“工房的”ものづくり

同社がユーザー一人ひとりとつながるためのコミュニティ構築を推進していく。また、日本全国にPENTAX・GR両ブランド製品を幅広く体験できる機会を拡充する予定という。

PENTAXブランドについては、一眼レフカメラの各種カスタマイズなど、ユーザーの要望をより反映できる“工房的価値”の提供を図る。オンラインファンミーティングなどを通して、商品企画からユーザーと一緒にものづくりができる仕組みを構築していくという。

GRブランドでは、“最強のスナップシューター”というコンセプトを徹底的に追求。スナップ文化を創造していくために、ソーシャルメディアを介したファンコミュニティの活性化や、オフラインイベントを介した交流によりユーザーとの関係強化を図っていくとしている。

“デジタル”な販売手法と“工房的”生産へのシフト

販売店経由の流通網を主体とした販売手法から、インターネットを通じた販売にシフトし、事業運営の効率化を図るという。

一つはEC直販サイトの強化。PENTAX・GR両ブランドでそれぞれ独立してコンテンツを充実させ、ユーザーとの双方向コミュニケーションの場として活用するという。

一方で、ユーザーと直接コミュニケーションできる場として、主要マーケットプレイスにPENTAX・GR両ブランドそれぞれの直営モール店を出店するという。ユーザーの声を今まで以上にものづくりに反映させ、より魅力的な製品の提供を目指していくとしている。

同メッセージ中で「今まで以上にお客様の声をものづくりに反映させ、よりお客様にとって魅力的な製品の提供を目指します」としているとおり、ユーザーとの接点を拡大しユーザーニーズをより詳細に汲み取っていくことで、従来の大量生産・販売型のモデルから生産のあり方を最適化していきたい考えだ。

本誌:宮本義朗