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CP+2022、24日からパシフィコ横浜で3年ぶり開催。オンライン展も

安全対策や来場登録方法など詳報

CP+事務局は1月19日、写真映像関連イベント「CP+2022」の記者発表会をオンラインで実施した。3年ぶりとなるリアル会場(パシフィコ横浜)での展示と、オンラインによるハイブリッド開催となることが明らかになった。

CP+2022のメインイベント開催期間は2月24日(木)~2月27日(日)の4日間。リアル展は同じく24日~27日の4日間の開催だが、オンライン展は22日・23日のプレ・イベントと24日~27日のメインイベントの全6日間で開催する。なお、2月28日~3月31日まではアフターイベントとして、オンライン上でのアーカイブ配信も予定している。

リアル会場およびオンラインによるハイブリッド開催となることは昨年9月に既に報じられていたが、このほど、現時点ではその方針に変更がないことが発表された。

安全で居心地の良いCP+に

中止を決断した2020年より、CP+実行委員会では“ウィズコロナ時代のCP+”の在り方について議論を重ねてきたという。その中で、昨年はオンラインによる単独開催を実施。同委員会委員長の笠松厚雄氏は、オンラインというツールにより新しいショー形態のノウハウを得られたのだと話す。

CP+実行委員会 委員長の笠松厚雄氏

新型コロナウイルス感染症の終息する目途が立たない昨今、CP+2022では、ウィズコロナ時代の新しい価値基準に基づくイベントとしての在り方が求められているという。笠松氏はそれを「セーフティ&ホスピタリティ、安全と居心地の良さ」と表現。3年ぶりのリアル開催となる今回は、3年前のショー形態を復活させるわけではない。あくまでも新しい価値基準に基づいた、ニューノーマルなCP+の第1回目なのだという。

そのうえでCP+2022では、集客数やリアル会場での賑わいは必ずしも最優先事項とは考えていないという。セミナーなど、オンラインの方が適していると考えられるコンテンツは「オンライン」で、本当にリアルでなければ提供できない体験は「リアル会場」で、といった切り分けをしていく。これにより、これまで会場が混雑していてゆっくり見学できなかったという人が安心して来場できるようになったり、接客する出展企業側の安心にもつながると考えているという。来場者、出展企業の双方にとって“安心で居心地の良いイベント”になると笠松氏は意気込む。

また、ハイブリッド開催ならではの取り組みも試みるという。リアル会場のブースの様子をオンライン配信するなど、「リアル会場」と「オンライン」を融合したイベントを目指していく。

入場は事前登録制に。安全対策を徹底

リアル会場での開催にあたり、同委員会は万全の安全対策を講じると強調。主に3つの施策を用意している。

1点目は会場レイアウトについて。通路スペースを従来よりもかなり広く確保するほか、来場者がソーシャルディスタンスを保って休憩できるスペースを複数設置。出展企業専用の休憩スペースも用意する。また、リアル会場でセミナーやトークショーを行う場合、より広いスペースを確保できる共有プレゼンステージの利用を推奨していく。

2点目は入場人数のコントロール。今回は来場者が集中するのを防ぐため、入場できる時間を指定した事前来場登録制を採用する。リアル会場では1時間ごとに定員を決め、希望の来場時間帯に申し込む。なお、会場内の見学自体は入れ替え制ではないので、1時間で会場を退出しなければいけないというわけではない。あくまでも入場時間に関する取り組みとなっている。

なお、新型コロナウイルスの感染状況が大きく変わる可能性も鑑みて、来場登録の受付は2回に分けて行う。1月20日から始まる1回目の募集で一定数まで受付する。2回目の募集は、今後の状況を見ながら2月の中旬に行う予定としている。

3点目は来場時の安全対策について。昨今の感染者数が急増している状況を受けて、同委員会は来場時の安全チェックを一段階強化したという。一般、プレス、出展企業に限らずすべての来場者は、下記のいずれかの提示が必須となっている。

・72時間以内に取得したPCR検査の陰性証明(メール等の電子媒体を含む。12歳以下は必須)
・ワクチン接種証明(ワクチン証明書もしくは接種証明アプリ)および24時間以内の抗原検査の結果の両方

詳細は以下の既報記事のとおり。

キービジュアル

CP+2022のテーマは「いつだって、セカイは素敵だ」。コロナ禍では、様々な面でウチに閉じこもった生活を強いられてきたと話す笠松氏。あらためて、写真や映像という手段を使って「ソトの世界に触れてみよう」「自分のセカイを自由に表現しよう」という想いが込められているという。

キービジュアルは、カメラを使ってカラフルな世界の撮影を楽しんでいるシーンを表現しているという

主催者企画コンテンツ

主催者企画として、キーノートスピーチ「動画とカメラの未来(仮)」(CIPA代表理事会長 石塚茂樹氏)がプレ・イベント日の22日10時よりオンライン配信される。続けて、同日11時より、CIPAデジタルカメラマーケット・セミナー「KING OF HOBBY 奪取宣言」(CIPA 調査統計作業部会 部会長 太田学氏)の配信を予定している。

また、ナショナルジオグラフィックとの合同セミナーとして、「ドキュメンタリー写真とフォトストーリー」を用意。写真家の竹沢うるま氏を講師に招いた会が22日の19時30分より、前川貴行氏を講師に招いた回が23日の19時30分よりそれぞれオンライン配信される。

このほか、映画監督・上田慎一郎氏のスペシャルトークセッション「挑戦の『原点』と『ミライ』(仮)」を23日18時00分から配信予定としている。

会場イベント出展社一覧(プレスリリース引用。五十音順)

ATOMOS、Illume Designs、IDEX、VANLINKS、OMデジタルソリューションズ、キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン、京立電機、ケンコー・トキナー、コシナ、サードウェーブ、サイトロンジャパン、シグマ、新東京物産、ソニー/ソニーマーケティング、タムロン、TourBox Tech、東京印書館、常盤写真用品、ニコン/ニコンイメージングジャパン/ニコンビジョン、日本写真映像用品工業会、Nextorage、パイオテック、パナソニック、ビクセン、ファイヤーワークス、Phottix/Loupedeck、富士フイルム、ブラックマジックデザイン、マルミ光機、ルミカ、RAID

オンラインイベント出展者一覧(プレスリリース引用。五十音順)

エプソン販売、OMデジタルソリューションズ、キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン、サードウェーブ、サイトロンジャパン、Synology Japan、シグマ、ソニー/ソニーマーケティング、タムロン、TourBox Tech、ニコン/ニコンイメージングジャパン/ニコンビジョン、Nextorage、パナソニック、ビクセン、富士フイルム

本誌:宮本義朗