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わずか56gの4K 120p対応アクションカメラ「DJI Action 2」
モジュール式で機能拡張 約4.9万円
2021年11月1日 11:04
DJIは10月27日、モジュール設計を採用したレンズ一体型カメラ「DJI Action 2」を発売した。DJI Action 2 Powerコンボ(販売価格は税込4万9,500円)とDJI Action 2 Dual-Screenコンボ(同6万3,800円)の2種類のコンボキットをラインアップしている。
カメラユニットを核にしたモジュールシステムカメラ
外形寸法39×39×22.3mm・重量約56gのスクエア形状を採用したカメラユニットを核にモジュール接続のユニットを接続することで使い勝手を拡張できるレンズ一体型のカメラ。「撮る、遊ぶ、もっと自在に」を製品キーワードに、いわゆるアクションカメラに分類される使い勝手で訴求している。
アルミニウム合金製のカメラユニットは、155度の画角が得られるレンズと12MPの1/1.7型CMOSセンサーで構成。デジタルズームにも対応しており、静止画記録では4倍、動画記録では2〜4倍の画角を選べる。
このほか、カメラが回転しても映像の水平を保つという電子式手ブレ補正(後述)にも対応している。
撮影性能
静止画撮影時の最大記録解像度は4,000×3,000ピクセル。動画記録では4:3のアスペクト比にした場合で最大で4K 60pによる記録が可能となっている。
また動画記録はアスペクト比を16:9時にすると最大で4K 120pでのハイフレームレート記録にも対応している。解像度を1080pにした場合、16:9のアスペクト比で最大240pでの記録も可能。これによりスローモーションを240pでは8倍に、120pでは4倍で再生することができる。記録フォーマットはMP4(H.264 / HEVC)に対応している。
シャッター速度は静止画が1/8,000〜30秒、動画は1/8,000秒〜1/フレームレート設定値秒。ISO感度は両記録ともにISO 100〜6400となっている。
記録メディアはUHS-I対応のmicroSDカードを使用する。対応容量は最大で256GB。
無線はWi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)およびBluetooth接続に対応している。
バッテリーはリチウムポリマータイプを搭載している。容量は580mAhで、70分の動作が可能だとしている(1080p/30fps動画撮影かつ省電力モードを有効にして電子式手ブレ補正機能を無効にした場合)。このほかカメラユニットは衝撃耐性や防塵性のほか最大10mまでの防水性能も備えるとしている。
対応モジュール
DJI Action 2はカメラユニットにモジュラーパーツを接続することで機能の拡張が可能となっている。対応モジュールは「フロントタッチ画面モジュール」と「電源モジュール」を用意している。モジュールはマグネットで接続する方式を採用しており、ホットスワップ交換にも対応。撮影を中断することなく継続できるほか着脱固定を素早く行えることも特徴だとしている。
フロントタッチ画面モジュール
セルフィーやVlog撮影を考慮して設計したというモジュール。前方に有機ELパネルを採用した1.76型のタッチ操作対応モニターを備えており、撮影中の構図確認に対応。また3個のマイクにより音声もクリアに収録することができるとしている。
カメラユニットと同じくリチウムポリマータイプのバッテリーを備えており(容量は1,300mAh)、カメラユニットと接続した際には駆動時間を最大160分まで延長することができるとしている。
外形寸法は39×41.6×24.6mmで、重量は約64g。
使い方を拡げるアクセサリー
カメラユニット用のオプションにはマクロレンズや、最大250mの伝送に対応したワイヤレスマイクも用意されている。
また、マグネットの活用にあわせて磁気ヘッドバンドや磁気ストラップといったウェアラブル使用に対応したアクセサリーもラインアップ。同社ではこれらのアクセサリーを併用することで簡単に一人称視点での動画記録ができると紹介している。
この他、磁気アダプターマウントや磁気ボールジョイントアダプターマウントなども用意。サードパーティー製アクセサリーや三脚などとの組み合わせにより撮影の幅を拡げることができると案内している。他に着脱できるリモコンを備えた三脚にもなる延長ロッドや水深60mまでの使用に対応した防水ケースなども用意されている。
激しい動きでも水平を維持する機能
製品Webページ上では水中での使用や動きの激しい水上バイクでの撮影例が紹介されており、フィールドカメラとしての特徴を強く押し出した紹介がされている。
同紹介中では動画収録時にカメラの振動を検知してリアルタイムで回転補正を行うことで映像の水平を保ち続けるという機能「HorizonSteady」(ホライゾンステディ)を大きな特徴としてフォーカス。「どんなに激しいアクションを行ったとしても、映像は常に水平を保ちます」として、ゴーカートからオフロードバイクなどでの使用にも対応できると紹介している。
また、動画撮影時のズームイン操作にあわせて音声もズームインするという「オーディオ ズーム」などの機能も備えている。
この他スマートフォンアプリ「DJI Mimo」との連携にも対応。スマートフォン上で撮影内容の編集から公開・シェアまでを完結させることができるとしている。