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DJI、急速充電に対応したアクションカメラ「Osmo Action 3」。熱管理システムも向上

前後モニターのタッチ操作も可能に

DJI JAPAN株式会社は9月14日、アクションカメラの新モデルとなる「Osmo Action 3」を発表した。

販売価格は、エクストリームバッテリー×1、保護フレーム(水平&垂直取り付け)×1、ゴム製レンズプロテクター×2、クイックリリース式アダプターマウント、接着式フラットベースなどを付属する「Osmo Action 3 標準コンボ(単体)」が税込4万7,300円。

エクストリームバッテリー×3、保護フレーム(水平&垂直取り付け)×1、ゴム製レンズプロテクター×2、クイックリリース式アダプターマウント×2、接着式フラットベース×1、多機能バッテリーケース×1、延長ロッド×1などを付属する「Osmo Action 3 アドベンチャーコンボ」が税込6万6,000円。

「どんなに激しいアクションでも対応でき、アクティブなライフスタイルを逃すことなく捉えるよう設計」したというアクションカメラ。-20度の低温環境でも利用でき、最大160分間録画できる1,770mAhのエクストリームバッテリーを搭載。また、アクションカメラとしては初の急速充電にネイティブ対応し、18分で0%~80%までの充電が可能。その状態で約2時間の撮影が可能としている(完全充電は50分)。

SNSへの投稿を想定した縦向き撮影にも対応。縦位置撮影を可能とするマウントシステムを内蔵し、ハンドルバーやヘルメットなどに取り付けることができる。

さらに、「Osmo Action 2」で採用したクイックリリースシステムを最適化したほか、ロッククリップの強化と位置決めノッチの搭載により、耐衝撃性が大幅に向上しているという。

新搭載の保護フレーム(水平&垂直取り付け)は、クイックマウントテクノロジーに対応。衝突、転倒、砕波といった衝撃にも耐え、しっかりと固定できるホールド力を備えている。

撮影面では、4K/120fps記録に対応した1/1.7インチの撮像素子を搭載。155度の超広角撮影を可能とし、ワールドクラスとするEIS(電子式映像ブレ補正)を3種(RockSteady 3.0、HorizonSteady、HorizonBalancing)搭載した。

RockSteady 3.0は、あらゆる方向のカメラの揺れを効率的に補正。最大4K/120fpsでの撮影にも対応する。

HorizonSteadyは、どんなに傾いていたとしても水平を維持するように全方向のカメラの揺れを補正する。激しい衝撃や360度の回転でも、映像を水平に保つことができ、サーフィンのような複雑な動きでも、後編集なしで完璧に水平維持を実現するという。

HorizonBalancingは、4K/60fpsの動画撮影に対応し、45度以内の水平方向の傾きを補正する機能。RockSteadyとHorizonSteadyの中間に位置付けられ、一人称視点で撮影する障害物レースなど、ダイナミックな環境でスムーズな4K映像を優先する場合に最適だとしている。

また、熱管理システムを向上したことで、多くのアクションカメラでよく見られる過熱問題を解消。バッテリー残量がゼロになるまで、4K/60fpsでの連続録画が行えるという。

「D-Cinelike」カラーモードは、動画、スローモーション、タイムラプスモードで利用可能。「ポストプロダクションでの編集スペースをもっと確保したい人々のニーズを満たしている」という。

防水性能は、防水ケースなしの状態で水深16mまで。オプションの防水ケースを利用すれば、最大水深60mまでの防水性を実現する。

デュアルタッチスクリーンを搭載した初のアクションカメラとなっており、背面と前面いずれのモニターもタッチ操作に対応。Vlog撮影やセルフィー撮影時の構図決めなどで利用でき、主な操作を前面からも行えるようになった。カメラを横向きや縦向きに変更すると、画面上のUIもその向きに合わせて切り替わり、濡れた手でも操作可能な感度を有しているという。

カメラをヘルメットや直接見ることができない場所に取り付けられている場合でも、クイックスイッチボタンを短く押すと、カメラが現在の撮影モードを音声で通知。そのため、画面が見えない状態でも直感的に操作可能としている。なお、お気に入りのカスタムパラメーターを、5セットまで撮影モードリストに設定できる。

また、3つのマイクを使用したステレオ録画により、風ノイズが低減され、映像のオーディオ品質を向上。Wi-Fiライブ配信は、1,080p/30fps、720p/30fps、480p/30fpsに対応し、配信中に録画を一時停止可能。さらに、UAC/UVCウェブカメラに対応しており、電話会議やライブ配信向けとしても利用できる。

前面と背面の画面、レンズ保護カバーには、摩耗やキズに強い高強度のゴリラガラスを使用し、1.5mの耐衝撃性を備える。加えて、前面、背面の画面、レンズ保護カバーの3カ所には撥水コーティングが施されているという。

オプションには、「Osmo Action バイク・自転車用アクセサリーキット」(税込1万450円)、「Osmo Action ダイビング用アクセサリーキット」(税込9,900円)のほか、個別に「接着ベースキット」(税込2,860円)、「30W USB充電器」(税込2,640円)、「チェストストラップ マウント」(税込5,940円)、「サクションカップマウント」(税込5,170円)、「DJI Mic」(税込4万700円)、「レンズ保護カバー」(税込2,860円)、「ハンドルバー マウント」(税込5,940円)、「フローティングハンドル」(税込3,520円)、「防水ケース」(税込8,910円)、「ヘルメット顎マウント」(税込2,200円)も用意する。

主な仕様

撮像素子:1/1.7インチ CMOSセンサー
FOV:155度
絞り:f/2.8
焦点距離(35mm判換算):12.7mm
フォーカス範囲:0.3m~∞
ISO感度(静止画・動画):100~12,800
電子シャッター速度:写真1/8,000秒~30秒、動画1/8,000秒~1/X秒(X:フレームレート設定値)
静止画:最大解像度4,000×3,000
デジタルズーム:写真4倍、動画2倍/3倍/4倍
スローモーション/タイムラプス:利用不可
写真フォーマット:JPEG/RAW
動画フォーマット:MP4(H.264/HEVC)
フロント画面:1.4インチ(320×320/326ppi)
リア画面:2.25インチ(360×640/326ppi)
フロント/リア画面輝度:750±50 cd/平方メートル
対応記録メディア:microSD(最大256GB)
推奨記録メディア:
SanDisk Extreme 32GB V30 A2 UHS-I スピードクラス3
SanDisk Extreme Pro 32GB V30 A2 UHS-I スピードクラス3
Kingston Canvas Go!Plus 64GB UHS-I スピードクラス3
Kingston Canvas Go!Plus 128GB UHS-I スピードクラス3
Kingston Canvas React Plus 64GB UHS-II スピードクラス3
Kingston Canvas React Plus 128GB UHS-II スピードクラス3
Kingston Canvas React Plus 256GB UHS-II スピードクラス3
Samsung Pro Plus 256GB V30 A2 UHS-I スピードクラス3
外形寸法:70.5×44.2×32.8mm
重量:145g

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。