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ソニー、Cinema Line初のAPS-C機「FX30」。27.4万円
FX3と外観比較を掲載
2022年9月28日 23:33
ソニーは、映像制作用のEマウントカメラ「FX30」を10月14日に発売する。予約開始は10月4日10時00分から。希望小売価格はボディ単体が税込27万3,900円。XLRハンドルユニット同梱キットが税込32万8,900円。
有効約2,010万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載するEマウントカメラ。同社の映像制作用カメラ商品群「Cinema Line」に属する製品としてはじめてAPS-Cサイズのセンサーを採用した。
同じく映像制作用の「FX3」(フルサイズセンサー搭載)と同等サイズのボディを採用しながら、Cinema Lineとしては最軽量のモデルとなる。FX3と同様に小型軽量の本体や瞳AF機能を利用して、いわゆるワンオペ(ワンパーソンオペレーション)でも映像制作が行えるとして訴求する。
FX30のメインターゲットは、これから本格的な映像制作を始めていきたいという映像クリエイター。プロフェッショナル向けの動画機をラインアップするCinema Lineにおいて、エントリーモデルとして位置づけられている。
基本性能として、6Kのオーバーサンプリングによる4K60p記録や、4:2:2 10bitの内部収録に対応。メモリーカードへの4K/プロキシ動画の同時記録や、外部レコーダーを使用した16bit RAW動画出力も可能とする。Cinema Lineのフラッグシップカメラ「VENICE」でも採用される色表現を後処理なしで適用できる「S-Cinetone」も搭載している。
リアルタイム瞳AF(人物、動物や鳥)やタッチトラッキングも搭載。AFトランジション速度や乗り移り感度などの細かな設定も可能としている。
冷却ファンを内蔵しており4K60pの長時間録画が可能。連続撮影可能時間は最大で13時間としている。
また、動画撮影中のフォーカスブリージングを最小化する「ブリージング補正」や、被写界深度を可視化する「フォーカスマップ」も搭載。動画フォーカシング時の利便性が向上したという。
感度はISO 100-32000。ダイナミックレンジは14+ストップ(S-Log3)。最大120pのハイフレームレートでの撮影も可能。
シャッターは電子シャッターのみ搭載。静止画撮影においては連写に対応しておらず、1コマ撮影のみとなっている。フラッシュ撮影は非対応。なお、FX3にはメカシャッターも備えており、10コマ/秒の連写も可能としていた。
動画の手ブレ補正は光学式5軸ボディ内手ブレ補正を搭載。補正効果を向上させるアクティブモードにも対応。
背面モニターは3.0型約236万ドットのタッチパネル。バリアングル式を採用しており、被写体側にも向けられる。
記録メディアはCFexpress Type AとSD両対応のスロットが2つ備わる。
使用バッテリーはFX3と同じ「NP-FZ100」。撮影可能時間115分としている。USB PDに対応しておりUSB Type-C端子から給電・充電も可能。
外形寸法は、129.7×77.8×84.5mm。重量は約562g(本体のみ)、約646g(バッテリー、記録メディア込み)。
Cinema Lineとは、同社がデジタルシネマ制作で培ってきた映像表現のノウハウや、最先端のデジタルイメージング技術を生かし、幅広いクリエイターに向けて展開するという商品群。最上位機は「VENICE 2」。そのうちFX30は、「FX6」や「FX3」と同様に、αシリーズに属する。