ニュース

ソニー、"α"を冠するCinema Line最小・最軽量の「FX3」海外発表

マイク端子やネジ穴を備える"XLRハンドル"が付属

ソニー公式のYouTube動画より。以下同

ソニーは2月24日、同社Cinema Lineの新製品「FX3」(ILME-FX3)を海外で3月に4,200ポンド/4,700ユーロで発売すると発表した。日本での発売に関する情報はまだない。

有効約1,020万画素(静止画は同1,210万画素)の裏面照射型35mmフルサイズセンサーを搭載するEマウントカメラ。4K/120p記録に対応する。動画記録時の感度はISO 80-102400(拡張で409600まで)。「VENICE」を頂点とする同社Cinema Lineにおいて最小・最軽量の機種となり、本体には発売済みの「FX6」と同様に"α"のロゴが入っている。

本体はフラットトップ形状に、最新のα7シリーズのようなグリップを持たせた形状。背面モニターはバリアングル式とした。冷却ファンが内蔵されており、仕様上は約13時間までの連続記録が可能だとしている。

フラッグシップのVENICEを引き継ぐ色再現を持つという「S-Cinetone」プロファイルを搭載し、後処理なしでシネマティックルックを得られるほか、4:2:2 10bit All-Intra記録によりカラーグレーディングも思いのままだという。

着脱式のハンドルはXLRアダプターを兼ねており、2つのXLR/TRS入力を備える。カメラ本体とハンドルのどちらにもネジ穴を複数用意し、カメラケージなしでHDMIモニターなどの周辺機器を取り付けられる仕組み。

瞳AFなどの被写体追尾はハイフレームレートでも機能し、ピント合わせはカメラ任せにできるとアピールしている。加えて、ジンバルなしでも歩きながらスムーズな映像を撮影できるというアクティブモードの手ブレ補正に対応する。

記録メディアはCFexpress Type-AとSDに両対応のスロットを2つ備える。α7S IIIやα1と同様の構成。側面にはフルサイズHDMI端子を装備。

バッテリーは「NP-FZ100」。CIPA基準の連続撮影時間は約95分、約135分(連続時)。撮影可能枚数は約600枚。

外形寸法は129.7×77.8×84.5mm。重量は約715g(バッテリー/メディア込み)、約640g(本体のみ)。

Product Announcement of Cinema Line FX3 | Sony | α [Subtitle available in 22 languages]
本誌:鈴木誠