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コシナ、VMマウントの「NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical」をリニューアル
新規光学系で全長短縮 ニッケルメッキ/ブラックペイント仕様も
2020年9月18日 15:06
株式会社コシナは、フォクトレンダーの交換レンズ「NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II VM」を10月に発売する。希望小売価格はアルミ鏡筒のブラックとシルバーが税別10万円、真鍮鏡筒のニッケル・ブラックペイントが税別11万5,000円。それぞれに、マルチコートのMCタイプ、シングルコートのSCタイプを用意している。
ライカMマウントカメラ用のVMマウントを採用する交換レンズ。「NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical VM」(2013年6月発売、2020年2月終了)の後継となる。1999年発売のVLマウント版から継承していた光学系を刷新し、MTFやボケ味といった性能をそのままに小型化を実現したという。全長は45.7mmから36.9mmに短縮。重量も220gから198gに軽くなった(いずれもアルミ鏡筒の値)。
クラシカルな外観と現代的な光学性能を組み合わせた"Vintage Line"に属する1本で、両面非球面レンズの採用により開放から優れた光学性能を持ち、大口径F1.5による背景をぼかした写真表現に適したレンズとしている。距離計連動式のデジタルカメラ/フィルムカメラでの使用を前提に設計しているが、マウントアダプターによりその他のプラットフォームでも撮影に使用できるという。
2013年発売の従来モデルは"オリジナル・ノクトン"などと呼ばれる旧西ドイツ製のNOKTON 50mm F1.5(ライカマウント版)をモチーフとした外観だったが、今回のII型では「1950年代を彷彿させるクラシカルなスタイリング」に一新。レンズ名の「ノクトン」は、ラテン語で夜を意味するNoctに由来。フォクトレンダーの35mmカメラ「プロミネント」用の大口径標準レンズとして1950年に開発されてから70年目を迎えたという。
鏡筒カラーは3パターンを用意。「ブラック」と「シルバー」はともにアルミ製で、アルマイトによるカラーリングを施している。「ニッケル・ブラックペイント」は外装全体が真鍮製で、ニッケルメッキとブラックペイントによりツヤのある質感だという。同社では小型軽量なアルミ鏡筒モデルを"実用的モデル"としつつ、レンズの所有感・ずっしり感を楽しみたいユーザーに対しては真鍮鏡筒モデルを推奨している。
また、それぞれの鏡筒カラーに対しMC(マルチコート)、SC(シングルコート)を用意。従来はSCのみ銘板に刻印していたが、今回はMC/SCともに記載する。それぞれを撮り比べると、逆光から半逆光のシーンで主に違いが出るという。
レンズ構成は7群8枚(両面非球面1枚を含む)。最短撮影距離は0.7m(最短まで距離計連動)。
絞り羽根は12枚。最小絞りはF16。フィルター径は43mm。
最大径×全長は55.3×36.9mm。重量は198g(ブラック/シルバー)、255g(ニッケル・ブラックペイント)。
別売のレンズフード「LH-6」(税別6,000円。NOKTON classic 35mm/40mm F1.4 VMと共用)に対応する。