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現存する日本最古のカメラ雑誌「アサヒカメラ」が休刊に

1926年4月創刊 "部数低迷、コロナ禍による広告費の激減により"

株式会社朝日新聞出版は6月1日、「アサヒカメラ」の休刊を発表した。6月19日発売の2020年7月号が最終号となる。

同誌は1926(大正15)年4月に創刊され、第二次世界大戦の影響による休刊(1942〜1949年)を経て再開。現在定期刊行中の写真・カメラ専門誌としては日本最古。

今後は同社ニュースサイト「AERA dot.」で記事を配信し、増刊やムックは引き続き刊行予定としている。また、木村伊兵衛写真賞は引き続き朝日新聞社と朝日新聞出版で共催するという。

※23時追記:現在アサヒカメラで継続している連載のうち、SnowMan向井康二さんの「巨匠と撮る白熱レッスン」(2020年4月号で開始)については、同社の週刊誌「AERA」で継続するとアサヒカメラ編集部のTwitterで発表。月1回の掲載予定で、開始時期や詳細は明らかになっていない。

朝日新聞出版

月刊誌「アサヒカメラ」(毎月20日発行)は2020年7月号(6月19日発売)をもって休刊します。

長年にわたる部数低迷、コロナ禍による広告費の激減により、誠に残念ではありますが、これ以上維持していくことが困難となりました。

「アサヒカメラ」は、1926(大正15)年4月の創刊以来、日本最古の総合カメラ誌として、多くの写真家に愛されてきました。カメラの最新情報や、国内外で活躍する第一線の写真家の作品を紹介するとともに、写真コンテスト等を実施してきました。

94年という長きにわたり、ご愛読、ご協力くださったみなさまに、心よりお礼を申し上げます。

今後、カメラ・写真の情報は、朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」内で記事を配信していきます。増刊やムックに関しては引き続き刊行する予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

なお、木村伊兵衛写真賞は引き続き、朝日新聞社及び朝日新聞出版が共催して参ります。

2020年6月

本誌:鈴木誠