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第45回木村伊兵衛写真賞の受賞者が決定

片山真理氏と横田大輔氏の2名

片山真理さん(左)、横田大輔さん(右)

3月19日、第45回木村伊兵衛写真賞(主催は朝日新聞社、朝日新聞出版)の受賞者が決定した。受賞者は片山真理さんと横田大輔さんの2名。受賞者が2名となるのは、第43回(2017年度)の小松浩子氏と藤岡亜弥氏以来のこと。

[2020年3月20日修正]直近で受賞者が2名となったのが第40回以来としていましたが、正しくは第43回でした。お詫びして訂正いたします。

なお第45回の授賞式は、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みて中止が決定している。受賞作品展は、東京・新宿のニコンプラザ新宿 THE GALLERYとニコンプラザ大阪 THE GALLERYで開催される予定(3月13日付で当面の間休館となることが発表されている)となっている。

木村伊兵衛写真賞は、日本の写真文化の発展に尽くした故・木村伊兵衛氏の業績を記念して1975年に創設された写真賞。国内外を問わず、1月から12月までに写真制作・発表活動において優れた成果を挙げた新人の写真家が選考の対象となる。選考委員は、石内都氏(写真家)、鈴木理策氏(写真家)、ホンマタカシ氏(写真家)、平野啓一郎氏(作家)が務めた。

第45回は受賞者2名のほかに、池田宏氏、齋藤陽道氏、田口和奈氏の計5名の作家がノミネートされていた。

前回第44回(2018年度)の受賞者は岩根愛氏。岩根氏は第44回伊奈信男賞も獲得している。

作品と各作家のプロフィール

片山真理さん

受賞の対象作品は、写真集『GIFT』(ユナイテッドヴァガボンズ)。展示は「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 企画展『May You Live in Interesting Times』」(2019年5月11日〜11月24日)。

bystander #023 2016

作家プロフィールは以下のとおり。

片山真理(かたやま・まり)
1987年、埼玉県生まれ。群馬育ち。2012年に東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。先天性の四肢疾患により9歳の時に両足を切断。身体を模った手縫いのオブジェや立体作品、装飾を施した義足を使用し、セルフポートレートを制作。歌手、モデルとして、また執筆、講演など、多方面で活躍している。

横田大輔さん

受賞の対象作品は、写真集『Sediment』(私家版)。展示は「The Second Stage at GG #50 横田大輔展『Room. Pt. 1』」ガーディアン・ガーデン(2019年5月14 日〜6月22日)。

『Sediment』から

作家プロフィールは以下のとおり。

横田大輔(よこた・だいすけ)
1983年、埼玉県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。2010年に第2回写真1_WALL グランプリ、13 年にOUTSET|UNSEEN Exhibition Fund、16 年にFoam Paul Huf Award受賞。『VERTIGO』『MATTER/BURN OUT』ほか数多くの写真集を発行。

第45回 木村伊兵衛写真賞受賞作品展

THE GALLERY 新宿1

予定会期:2020年4月21日(火)〜2020年5月2日(土)
所在地:東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階
開館時間:10時30分~18時30分(最終日は15時00分まで)
休館日:日曜日

THE GALLERY 大阪

予定会期:2020年5月14日(木) 〜 2020年5月20日(水)
所在地:大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
開館時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時00分まで)
休館日:日曜日

本誌:宮澤孝周