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第50回「木村伊兵衛写真賞」は濵本奏氏が受賞

特攻隊元隊員の手記をもとに取材 受賞作品展も

写真集『ー・・』より

朝日新聞出版は3月24日(火)、第50回「木村伊兵衛写真賞」の受賞者が濵本奏氏に決まったと発表した。

同賞は、故・木村伊兵衛氏の業績を記念して1975年に創設された写真賞。各年に優れた作品を発表した新人写真家を対象とし、写真関係者からのアンケートによって推薦された候補者の中から、選考会を経て決定される。受賞した濵本氏には賞状と賞牌(しょうはい)、副賞100万円が贈られる。

今回の対象作となったのは、写真集『-・・(チョー タン タン)』と同名の展示。

濵本氏は2000年神奈川県生まれ。人や物や土地が持つ「記憶」をテーマに、ミクストメディアの手法を導入した制作を行っている。受賞作は、第二次世界大戦の終戦間際、横須賀・野比海岸などで訓練をした「伏龍」特攻隊の元隊員が綴った体験記を手掛かりに、撮影とフィールドレコーディングをした音と光のインスタレーションとして2025年に発表された。

受賞作品展は、ソニーイメージングギャラリー銀座(東京)にて開催される。期間は4月24日(金)から5月7日(木)まで。

濵本奏さん(写真/佐藤創紀 朝日新聞出版写真映像部)
「―・・」展でのインスタレーションのようす
写真集『―・・』より
本誌:折本幸治