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TSUKUMO、写真編集向けPC「マスターズモデル」4世代目をリリース

Core i9-9820X、Quadro P2000など採用 前面にUHS-II SDカードリーダー

株式会社Project Whiteは、TSUKUMOブランドのBTOパソコン「eX. computer」シリーズに、写真家・礒村浩一さんが監修した「写真編集(RAW現像)向けパソコン」の最上位シリーズ“マスターズモデル”を4世代目にリニューアルし、6月28日に発売した。標準構成モデルの希望小売価格は税別29万9,800円。

写真家の礒村浩一さんがRAW現像などの写真編集時に求める処理性能を充たすパーツ構成で構成されたBTOパソコン。シリーズ4世代目となる本モデルでは、標準構成で第9世代のIntel Coreプロセッサー「Core i9-9820X」を搭載。PCケースも新たなデザインにリニューアルされている。

マスターズモデル

CPUは、処理速度はもちろんマルチタスク性能や色補正などの高い処理速度が求められることから「Core i9-9820X」を採用。10コア、20スレッドで動作するプロセッサで、ベース動作周波数3.30GHz、ターボ・ブースト利用時は4.10GHzとなる。TDPは165Wの設計。発熱にも配慮しており、CoolerMaster製サイドフロータイプの大型CPUクーラーを採用。これにより長時間の編集作業でも安定した動作と静音環境を実現できるとしている。

OSやアプリケーションのインストールディスク(システムディスク)にはM.2規格NVMe接続のSSD(500GB)を採用。SATA接続よりも高速な読み書きができる特徴をいかして、起動速度の高速化やカタログデータなどの展開を素早くおこなえるとしている。

保存用には3.5インチのHDD(4TB)を搭載している。システムとデータの保存領域を分けたことで速度と容量メリットの両立を図ったという。

GPUには10bitのカラー出力に対応した「NVIDIA Quadro P2000」(ビデオメモリ5GB)を搭載。PhotoshopなどGPUアクセラレーション動作に対応したアプリケーションで高速な処理を実現するとともに4K映像などの編集でも快適な作業が可能だとしている。

メモリーの搭載容量は標準で32GB、最大128GBまで選択できる(スロット数は8つ)。このほか、無線LANカードが標準で搭載されている。

ケースもリニューアルしており、タワー型のデザインを継承しながらエアフローの改善や、作業時に触れてしまうことで電源がオフになることがないようにスライド式のスイッチを採用するなど性能と使い勝手の面で改良が施された。

ケースは前世代からデザインを一新。前面に吸気口が、天面にはメッシュパネルが配された大型の排気口が設けれられており、空冷効率が高められた構造になっている。内部のパーツ配置は底面に電源を配置したデザインとなった。増設用の3.5インチHDDベイもケース本体と一体化したケースに入れる構造となり(ワンタッチで着脱できる機構は継承している)、すっきりとした内部配線を実現している。

このほか、電源スイッチ部は足元に設置した際に不用意に体があたってスイッチを押してしまうことがないように、押下式からスライド式に変更。USBポートとともにヘアライン調のゴールドパネルがあしらわれ、黒一色のボディにアクセントとなっている。

このほか前面にはSDカードなどの記録メディアの読み込みに対応したマルチカードリーダーを搭載したほか、ブルーレイディスクの書き込みもできる光学ドライブが備えつけられている。使用しないときにベイを隠すことができるフロント化粧パネルも付属する。

標準構成:PA9J-C190/XT/PRO

CPU:Intel Core i9-9820X
メモリー:32GB(DDR4 SDRAM/PC4-21300)
チップセット:インテル X299 Express(ASUS製マザーボード)
GPU:NVIDIA Quadro P2000
記録ドライブ(システム):500GB(M.2 NVMe SSD)
記録ドライブ(データ):4TB(SATA III/6Gbps HDD)
光学ドライブ:ブルーレイディスクドライブ
カードリーダー:UHS-II対応、USB3.0内蔵
電源ユニット:700W
ケース:ATXタワータイプ
入力機器:日本語キーボード、光学式ホイールマウス
OS:Windows 10 Pro(64bit)

プレミアムモデル

今回のマスターズモデルのほか、同じく礒村さん監修のプレミアムモデルでもこの新しいケースが採用されている。ベースモデルに見られるマスターズモデルとはCPUやメモリ、GPU、システム用のディスクなど基本性能に関わるパーツで異なっている。希望小売価格は税別18万9,800円(ベースモデル:PA7J-B190/ZT/PROの場合)。

プレミアムモデルの標準パーツ構成は、CPUが第9世代のIntel Core i7-9700K(ベース3.6GHz/ターボ時4.9GHz、8コア8スレッド)を採用。GPUはNVIDIA Quadro P1000、メモリは16GB(DDR4 SDRAM:PC4-21300、最大64GBまで搭載可能)。システム用のディスクは250GBのSSDを採用しているが、接続がSATA III接続となる。

光学メディアドライブも搭載されているが、BDに対応するマスターズモデルに対してプレミアムモデルはDVDスーパーマルチドライブとなっている。

本誌:宮澤孝周