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オリンパス、「E-M1 Mark II」「E-M1X」「Olympus Workspace」を更新
カメラの画像処理エンジンで高速RAW現像する「USB RAW編集」など
2019年6月19日 15:24
オリンパスは、ミラーレスカメラ「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」「OLYMPUS OM-D E-M1X」の最新ファームウェアと、関連ソフト「Olympus Workspace」の最新バージョンを6月19日に公開した。それぞれの概要をお伝えする。
中でもOM-D E-M1 Mark IIの更新内容には、後発のOM-D E-M1Xで搭載された一部新機能が含まれているのが特徴。
OM-D E-M1 Mark II(Ver.3.0)
OM-D E-M1XのAFアルゴリズムを採用。「C-AF中央優先」モードで被写体の動き出しや移動中の被写体への高精度な追従性を実現したという。S-AF時の静止被写体へのAF精度も高めた。像面位相差AFの情報を積極的に活用し、動画撮影時のAF性能も向上しているという。
AFターゲットモードには、鳥や小動物の撮影に有効という「グループ25点」を追加。グループ5点/9点/25点において、常に選択エリアの中央を優先してAFを繰り返し、周辺エリアでアシストする「C-AF中央優先」設定を可能とした。また、C-AF中にMFできる「C-AF+MF」も搭載。E-M1Xのように、自由な形のAFエリアを作れる機能は持たない。
AF低輝度限界が-6.0EVまで対応した(S-AF、ISO100相当。F1.2レンズ装着時)。
高ISO感度時の高感度ノイズを抑え、従来バージョン比で約1/3段分の向上を実現。
より高解像を実現するための「低感度画像処理(解像優先)」機能を追加した。
「Olympus Workspace」の新機能であるUSB RAW編集に対応。パソコンとE-M1 Mark IIをUSBケーブルで接続すると、カメラ側の画像処理エンジン(TruePic VIII)を活用した高速RAW現像がPC上で可能になるという。
そのほか、フリッカーレス撮影の追加、動画ピクチャーモード「OM-Log400」追加、LVブースト/On2に「LV表示速度優先」の追加、深度合成の撮影枚数選択(3〜15枚)および撮影ガイド線表示の追加、クイック画像選択機能の追加、カード書き込み中の設定変更や再生表示などへの対応、アートフィルター「ネオノスタルジー」追加、ISO L100設定(ISO 100相当)の追加などを含む。
OM-D E-M1X(Ver.1.1)
「Olympus Workspace」の新機能であるUSB RAW編集に対応。内容は上記と同じ。
Olympus Workspace(Ver.1.1)
フォーカスブラケットで撮影した画像を深度合成する機能を追加。Olympus Workspace上で最大999枚を合成できる。
比較明合成および比較暗合成機能を追加。
USB RAW編集に対応。USBケーブルでパソコンに接続したOM-D E-M1X、OM-D E-M1 Mark IIの画像処理エンジンを利用して高速RAW現像を行う機能。