ニュース

マウントアダプターの内面反射を抑制できる自作シート

星景撮影などに向けた近赤外域の反射抑制効果も

光陽オリエントジャパン株式会社は、内面反射防止素材「内面反射防止シール ファインシャット極」を3月11日に発売した。取り扱いはAmazon.co.jpのみ。製品は190×53mmのシート状態で販売されており、4月4日時点での価格は税込2,300円。

マウントアダプターの内面反射抑制を企図した製品。同種の製品としては、一眼レフカメラのミラーボックス内の反射抑制に向けた、同社の「ファインシャット SP」があるが、更なる反射の抑制を求める声に応えて開発されたとしており、可視光から近赤外域(250-2,000nm)で全反射率を1%以下に抑えるという。

アダプター壁面(未処理)
アダプター壁面に貼付けた状態

同社によれば、内面反射の抑制用途では植毛がよく施されているが、近赤外域の反射防止という面では弱点があったのだという。ファインシャット極ではこの弱点をカバーできるため、天体撮影などの用途に最適としている。

本製品では、シート表面に設けられた溝や微細な発泡層で光を吸収する仕組みだという。なお、この発泡構造のため遮光用途には使用できないとしている。

シートの材質はポリウレタンフィルム。PET基材の両面テープ(0.05mm)つきで、用途に応じた形状に切り出して貼り付けできる。

未使用の場合
シート貼付有の場合

本誌:宮澤孝周