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180度3D動画撮影に対応した「Insta360 EVO」

360度動画撮影で最大5.7K記録が可能に

Shenzhen Arashi Visionは、180度3D撮影に対応した360度カメラ「Insta360 EVO」を3月14日に発表した。3月14日から、SB C&Sにて予約販売開始。全国の家電量販店(一部店舗を除く)と各社オンラインショップ、Amazon、SoftBank SELECTION オンラインショップで、4月12日からの販売を予定している。希望小売価格は、税込5万6,570円。

本製品は、折りたたみ式の360度カメラ。広げて180度の3D撮影(動画・静止画)が行え、折りたたむことで従来同様の360度撮影が可能。

なお、360度撮影では、5.7K(5,760×2,880)の動画と約1,800万画素の静止画を撮影に対応している。

撮影した180度3D撮影データおよび、360度撮影データは、付属する折りたたみ3Dグラス(プラスチック製)とスマートフォンを組み合わせて再生できるほか、Oculus GoやGalaxy Gear VRといったVRヘッドセットでも再生が可能。

また、Insta360 EVOに合わせて開発されたスマートフォンケース「Insta360 HoloFrame」(別売り、国内販売未定)を装着すると、スマートフォンアプリ「Insta360 EVO」のアイトラッキング機能により、裸眼(VRヘッドセットやVRゴーグルなし)で3D映像が楽しめるという。

動画・静止画撮影には、最新の手ブレ補正技術「FlowState」を採用。ジンバルなどの機材を使用せずに、それに劣らない手ブレ補正を実現したという。

180度3D撮影モードに対しては、3D撮影に適した専用の手ブレ補正技術を採用し、持ち歩きながら撮影しても、滑らかな3D映像を記録可能となっている。

スマートフォンアプリ上で撮影できる「TimeShift モード」は、360度のタイムラプス・ハイパーラプス動画の撮影に対応。アプリを利用して、180度3D撮影データや360度撮影データの再生・カット編集、各種色合い調整などの編集も行えるほか、FacebookやYouTubeなどのSNS投稿も可能。

持ち手代わりに利用できる小型の「三脚」や、持ち運びに便利な「保護ポーチ」を付属する。

主な仕様

F値

2.2

露出補正

-4.0~+4.0EV

ホワイトバランス

自動、曇り、太陽光、蛍光灯、白熱灯

Wi-Fi

IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz、5GHz)

Bluetooth

Bluetooth Low Energy 4.0

ジャイロセンサー

6軸ジャイロスコープ

バッテリー容量

1,200mAh(5V/2A)

連続動作時間

65分

充電時間

90分

静止画

解像度:約1,800万画素(6,080×3,040ピクセル)
シャッター速度:1/4,000~55秒(手動設定時)、1/4,000~1/4秒(シャッター速度優先時)
ISO感度:ISO 100~3200(手動設定時、ISO感度優先時)
ファイル形式:insp、dng(RAW)、jpg(スマートフォンアプリ内変換)
撮影モード:標準、タイマー、インターバル、RAW、HDR

動画

解像度(フレームレート):5,760×2,880ピクセル(30fps)、3,840×1,920ピクセル(50fps/30fps)、3,008×1,504ピクセル(100fps)
ビットレート:最大100Mbps
ISO感度:ISO 100~3200(手動設定時)
コーデック:H.264
ファイル形式:insv、mp4(スマートフォンアプリ内変換)
撮影モード:標準、タイムラプス、Log、HDR

外形寸法

約98.4×49×26.27mm(180度3D撮影モード時)
約50.3×49×52.54mm(360度撮影モード時)

重量

約113g

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。