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K&F ConceptのマウントアダプターにFD、Kマウントが追加
補正レンズつきで無限遠でのピント合わせが可能
2018年8月21日 16:05
株式会社焦点工房は、K&F Conceptのマウントアダプター「KF-FDF」と「KF-PKA」の2製品を8月21日に発売する。
両製品ともに無限遠の補正レンズつきとなっており、ボディに対してレンズ側のフランジバックが短くなる組み合わせである、キヤノンFDレンズとニコンFマウントとペンタックスKレンズとソニー・ミノルタAマウント間でも無限遠でピントをあわせることができる。なお、両アダプターとも補正レンズによりレンズの焦点距離は1.3倍となる。
なお、本製品と同じように、補正レンズが組み込まれたアダプターとして、フォーカルレデューサーアダプターがある。アダプターに、いわゆる「レデューサーレンズ」を組み合わせたもので、APS-C機にも35mm判フルサイズ用レンズを装着した場合でもレンズ本来の画角で撮影できるようにすること、集光効果を高めることで数段分の明るさを得ることが、その目的となっている。
今回のマウントアダプターは、あくまでも無限遠でのピント補正を目的とした製品となっているので、いわゆるフォーカルレデューサーにはあたらない、としている。
KF-FDF
キヤノンFDマウントレンズをニコンFマウントに変換するマウントアダプター。希望小売価格は税別4,800円。
FDマウントはキヤノンがEFマウント以前に採用していたレンズマウントで、1971年にキヤノンF-1と共に登場した。フランジバックは42mmだ。これに対してニコンFマウントのフランジバックは46.5mmとなっているため、FDレンズをニコンFマウントのボディにつけた場合、レンズのほうがFマウントよりも4.5mm短くなる。そのため、レンズ側の指標を無限遠にあわせても、近距離にしかピントがあわないという問題が発生してしまう。この問題を解決し、無限遠でもピントが合うように補正レンズが入れられているのが、本アダプターの特徴だ。
なお、一眼レフカメラの入門機(D40 / D50 / D60 / D70 / D80 / D3000 / D3100 / D5000など)で使用した場合、自動露出・測光は対応せず、マニュアルモードのみでの使用となり、ミドルクラス以上の一眼レフカメラ(D90 / D200 / D300 / D2 / D3など)で使用した場合は自動露出と測光が可能となり、マニュアルモードおよび、絞り優先モードで使用が可能だとしている。
ちなみに、同ブランドのFDマウント変換アダプターには、マイクロフォーサーズマウントとEマウント、EFマウント、EOS Mマウント、ライカMマウント、Xマウント、Pentax Qマウント、Cマウント、Samsung NXマウントへのアダプターが発売済み。
KF-PKA
ペンタックスKマウントレンズをソニー・ミノルタAマウントに変換するマウントアダプター。希望小売価格は税別4,800円。
Kマウントのフランジバックは45.5mmであるのに対して、Aマウントは44.5mmだ。その差は1mm程度と厳しいため、設計の余裕をみての補正レンズ採用とのことだ。
使用時にはカメラ側の設定で「レンズなしレリーズ」を「許可」にする必要があり、またこの設定に対応していない機種では使用できないという。
なお、同ブランドのKマウントレンズ対応アダプターとしては、Eマウント、マイクロフォーサーズマウント、Pentax Qマウント、ライカMマウント、Cマウントアダプターが発売済み。