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ソニー、画面内を3分割調整できるカメラ内アプリ

スカイHDRの進化版「デジタルフィルター」

デジタルフィルター作例

ソニーは、カメラ本体にダウンロードするPlayMemories Camera Appsの「デジタルフィルター」を3月14日に発売した。価格は3,240円。既存アプリ「スカイHDR」のユーザーは2,160円の優待版を購入できる。

対応機種はα7、α7R、α7S、α7 II、α7R II、α7S II、α6000、α6300、α6500、RX1R II、RX10 II、RX10 III、RX100 III、RX100 IV、RX100 V。

逆光の風景撮影などで、ハーフNDフィルターのような効果を出せるアプリ。既存の「スカイHDR」アプリは画面内の2分割に対応していたが、この「デジタルフィルター」アプリは3分割が可能。地平線上に太陽があるシーンなど、ハーフNDの2分割だけでは露出コントロールが厳しいシーンにも対応できる。

上の作例のデータ。領域ごとに露出とホワイトバランスを調整している

使用手順は、三脚などでカメラを固定し、アプリを起動。撮影テーマを選び、構図を決め、各領域の設定(境界の位置と角度、ぼかし具合、領域内の露出とホワイトバランス)を決めたあと、シャッターボタンを押す。3分割であれば3枚のRAWデータを撮影し、合成される。RAWデータは合成結果とあわせて計4枚を記録できる。

撮影テーマは、シーンごとに向けたフィルター効果や撮影設定のプリセット。好みに変更もできる。例えば「サンセット」では、空がくる画面上側にハーフNDとアンバーのハーフカラーフィルターがかかる設定。「ストライプカラー」は、3分割の真ん中だけを異なる色合いにできる設定。

もし境界線どうしが重なった場合は、あとから設定した境界線によって作られた領域が優先される。使い勝手の観点から、領域が重なった部分の効果は重ね掛けにはならないようにしたという。詳細な取扱説明書は、アプリの情報ページで読める。

斜めの境界線で露出調整をした作例

本誌:鈴木誠