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ジョエル・マイロウィッツ氏が「Leica Hall of Fame Award」を受賞

授賞式を18日開催のドイツ本国イベントで実施

Joel Meyerowitz(ジョエル・マイロウィッツ)氏。2008年に撮影。(撮影:市井康延)

ライカカメラ社は、写真家Joel Meyerowitz(ジョエル・マイロウィッツ)氏に「Leica Hall of Fame Award」を授与することを2016年11月18日に決定。1月18日にドイツ・ウェッツラーで開催されるイベント「A Celebration of Photography」の一環として、授賞式を開催する。

Joel Meyerowitz氏は、アメリカのカラー写真、ストリートフォトグラフィーの草分け的存在。Robert Frank(ロバート・フランク)氏と仕事をしたことで同氏に強い影響を受け、1970年代には珍しかった、カラーでのスナップショット作品を世に送り出している。また9.11同時多発テロでは、発生直後からグラウンドゼロでの記録写真を撮り続けた活動でも有名。代表作は『Cape Light』(ケープ・ライト)など。現在はニューヨークとイタリア・トスカーナ州を行き来しながら活動しているという。

ライカ・ギャラリー・インターナショナル代表で、アートディレクターのKarin Rehn-Kaufmann氏は、Joel Meyerowitz氏について「カラー写真の、そしてストリートフォトグラフィーの草分けとして、その礎を築いた重要な人物の一人です。状況を見極める確かな目、好奇心によって突き動かされ、ダイナミックで際立つスタイル、日常風景の魅力や特別な瞬間を見つけ出す才能が、写真の歴史に残る偉大な映像の数々につながっています」と功績をたたえ、Leica Hall of Fame Award贈呈のコメントを発表している。

受賞を記念した写真展は、ドイツ・ウェッツラーのライカ・ギャラリーで、1月19日〜3月31日まで開催される。

Leica Hall of Fame Awardは、写真界に大きく貢献した写真家や、ライカブランドの発展に大きな役割を果たした写真家を称えるために授与される賞。2011年に創設された。第1回の受賞者はSteve McCurry(スティーブ・マッカリー)氏。

© joel meyerowitz_paris, france, 1967
© joel meyerowitz_new york city, 1974

本誌:折本幸治