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1月8日(木)からメモリーカードが値上げへ
2026年1月6日 17:36
いわゆる“AI需要”に端を発する半導体メモリーの需要増大により、多くの分野で関連製品の価格が上昇傾向にある。デジタルカメラを取り巻く環境もその煽りを受けており、この年末年始にかけて耳の痛いニュースが届いている。
メモリーカードメーカーのProGrade DigitalとOther World Computing, Inc.(OWC)が、相次いで1月8日(木)からの値上げを発表。CFexpressをはじめとするメモリーカードやポータブルSSDといったフラッシュストレージ製品の価格が、最大で162.5%上昇するなど大きなインパクトとなっている。
半導体メーカーの生産ラインがAI用で占められ、上記のようなストレージ製品向けフラッシュメモリーの供給不足が起こっているようだ。加えて円安といった要因もあり、今回の大幅な価格上昇にはメモリーカードメーカーも頭を悩ませたことだろう。この状況の改善には年単位の時間がかかるとの見立てもあり、「待てば下がる」が短期で期待しにくい状態となっている。
SDXC UHS-IIカードの値上げ率が高めに設定
ここで、前出の2メーカーの値上げ状況について深掘りしてみたい。
ProGrade Digitalで最も値上げ率が高いのは、SDXC UHS-IIのV60 GOLDカード(1TB)。+123.0%で4万1,300円から9万2,100円に上昇している。このほか同128GB、256GB、512GBも100%前後の値上げ幅となる。またV90規格の「COBALT」「IRIDIUMU」についても値上げ対象となっているが、GOLDカードよりは値上げ率が多少抑えられている。
興味深いのは、OWCもV60規格のSDXC UHS-IIカードを大幅に値上げしている点。「Atlas Pro(256GB)」が8,250円から2万720円へと、同社製品の中では2番目に値上げ率の高い+151.2%となっている。ちなみにV90規格の「Atlas Ultra」は今回の値上げ対象には入っていない。
SDXC UHS-IIのV60カードは普及価格帯となるため“売れ筋”の製品群なわけだが、その製品ラインアップの大幅な価格上昇はユーザーにとっては痛手といえるかもしれない。
ちなみにProGrade DigitalについてはmicroSDXC UHS-IIカードもラインアップしているが、こちらも100%前後と比較的高めの値上げ率となっている。
より高速なデータ転送に対応するCFexpressメモリーカードについてもチェックしてみる。
ProGrade DigitalはCFexpressの4.0 Type B/Type A、同2.0 Type B/Type Aカードがそれぞれ値上げ対象となっているが、30%台の値上げ率にとどまっているものが多い。4.0 Type B GOLDカードの1TBが+50.3%、2TBが+63.6%になっているのが目立つくらいで、上記のSDメモリーカードより値上げ率が低い傾向となっている。
対してOWCは、現時点でCFexpressの4.0 Type Bカード「Atlas Ultra」シリーズのみ値上げの対象としている。1TBが+73.2%、2TBが+77.0%に設定された。同じくCFexpress 4.0 Type B規格のメモリーカードでも、256GB/512GBの低容量帯となる「Atlas Pro」は対象から外れている。
両社ともに、ポータブルSSDも値上げ対象製品としている。
ProGrade DigitalのポータブルSSDで値上げ率が最大となったのは、USB 3.2 Gen 2対応のスティック型「PG30」の2TBで+106.5%。USB4対応の「PG10.5 Pro mini」も2TBが+79.2%となるなど大きな上昇がみられる。
しかし同じくUSB4対応の「PG10 Pro」については+3.3%の値上げ率にとどまっている。これは為替レートの変更($1=150円から155円)が影響したのみとなったようだ。
OWCはUSB 3.2 Gen 2対応の「Envoy Pro Elektron(2TB)」が、今回の値上げで最大となる+162.5%となっている。そのほかThunderbolt 3/5、USB4に対応するモデルもそれぞれ値上げ対象となっている。
一方で、カードリーダーには今回の値上げの影響が及んでいない点にも目を向けておきたい。OWCについては値上げ対象製品からカードリーダーが外されている。
ProGrade Digitalに関しては各種カードリーダーが対象製品に含まれているものの、いずれも3.6~4.0%の値上げ率となっており、為替レートの変更による影響のみにとどまっているようだ。
















