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アドビ、Creative Cloudをアップデート

Photoshopはドキュメント作成時に新画面 検索機能の強化も

アドビシステムズ株式会社は11月2日、Creative Cloud各製品のアップデートを発表した。現地時間11月2日から米国で開催される「Adobe MAX」に合わせたもので、新たにコラボレーションなどの新しいビジョンを発表し、それを実現するための機能強化となっている。3D制作ツールやモバイルアプリなども発表されており、ビデオ/デザイン製品において「85以上の生産性向上機能」が搭載されたという。

今回、MAXにおける新しいビジョンは、コラボレーション、モビリティ、クラウドファースト、マシンラーニングの4つ。共同編集機能を搭載したデザインツール「Adobe XD」のパブリックベータ版を提供。今後も、リアルタイムでコラボレーションできる環境を整備していく。

モビリティでは、Windows 10で2-in-1製品が広がっているが、そうした外出先での制作環境を今後も強化。

クラウドファーストは、すべての素材をクラウド上で管理してアクセスできるようにしていく。そしてマシンラーニングでは、すでにPhotoshopの「コンテンツに応じた」という機能で実現しているように、マシンラーニングによってクリエーターをサポートするような機能を、今後提供していく。

今回のCreative Cloud製品のアップデートでは、3DやVR市場の拡大に呼応して、ビデオ製品や3D製品が中心となるが、例えばPhotoshop CCでは、新規ドキュメントのダイアログが刷新され、テンプレートによって作成したいコンテンツに応じて適した素材をあらかじめ適用できるようにした。

「印刷」向けのテンプレート。Adobe Stockからも検索できる

テンプレートを開いたところ。

既存の画像を合成させれば、ビンテージ風の写真を作成できる

ユニバーサルサーチ機能も新機能で、Photoshopのパネル、メニュー、Adobe Stockのアセット、ヘルプ、チュートリアルを一度に検索できる。

検索して、そこから任意の機能を実行するといったこともできるし、使い方が分からない機能のラーニングコンテンツへアクセスするといったこともできる。

ほかに、SVGカラーフォントの対応も追加されている。

Adobe Stockは、一般クリエーターの投稿も可能になったことで、取り扱い点数が6000万点まで拡大。ロイターのアセットの取り扱いも開始される。

3Dモデリングデータやテンプレートも利用できるようになった。

従来のテキストによる検索に加え、画像を使って似た画像を検索するビジュアルサーチ機能も追加される。

そのほか、モバイルアプリのPhotoshop SketchでPhotoshopのブラシやレイヤーをサポート。Drawでもレイヤーに対応。今までiOS向けしかなかったSketch、Comp、Photoshop FixのAndroid版もリリースされる。