岡嶋和幸の「あとで買う」

1,603点目:カラーネガ現像処理できるモノクロフィルム

ILFORD「XP2 SUPER」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ILFORD「XP2 SUPER」

楽天で購入

明日はカメラ雑誌『デジタルカメラマガジン』の発売日です。連載「プリントすると写真が上手くなる」では、プリント作品が最終ゴールの読者に向けたフィルム現像、ネガフィルムの見方、コンタクトプリント(ベタ焼き)でのセレクトなどについて紹介しています。

明日発売の月刊誌『フォトコン』でも連載中ですが、こちらはフォトコンテストなどでの組写真の考え方について論じています。どちらも作品作りを楽しんでいる写真愛好家に向けた連載で、どちらもプリント制作がメインターゲット。デジタルカメラマガジンのほうは、最近増えているフィルムカメラの愛好家に向けたもので、プリントするのであれば絶対に知っておいてほしいことなのですが、しないのであればどうでも良い内容だと思います。

今回フィルムはKENTMERE(ケントメア)の「KENTMERE 200」、ILFOCOLOR(イルフォカラー)の「Vintage Tone 400 Plus」、ILFORD(イルフォード)の「XP2 SUPER」を使いました。使用カメラはPENTAX 17、Rollei 35AF、そして愛機Nikon F2です。

KENTMERE 200はアート・ラボさん、Vintage Tone 400 PlusとXP2 SUPERはフォトグラファーズ・ラボラトリーさんに現像やプリントをお願いしました。XP2 SUPERはモノクロフィルムなのですが、カラーネガフィルムと同じ現像処理ができる製品です。

その昔、Kodak(コダック)の「BW400CN」という同じようなフィルムがあり、モノクロ現像に対応していないラボでも処理できるので、自分の暗室がまだなかった時代に愛用していました。前述のラボはどちらも郵送での現像処理に対応しているのでおすすめなのですが、すぐに現像結果が見たいという人は、近所に対応しているDPEショップがあれば便利ですね。

35mm判36枚撮りの販売価格は1,850円前後で、24枚撮りやブローニー判もラインアップされています。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。