岡嶋和幸の「あとで買う」

1,242点目:これからの風景写真を考える1冊

ミツバチワークス『GENIC|Landscapes 私の眺め vol.72』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ミツバチワークス『GENIC|Landscapes 私の眺め vol.72』

『GENIC』最新号のテーマは「Landscapes 私の眺め」です。「自然がつくり出した美しい景色、心をつかまれる地元の情景、都会の景観、いつも視界の中にある暮らしの場面まで。大きな風景も、小さな景色も」すべて「私の眺め」と、「風景」を広義に捉えた特集が組まれています。

今回フォーカスされている瀧本幹也さんの『瞳の奥に映る景色』、中川正子さんの『名のない景色』、阿部裕介さんの『MOMENTS WILL FADE』、横木安良夫さんの『NEW URBAN SCAPE』はいずれも興味深いテーマ、アプローチによる作品であり見逃せません。

ほかにも自然風景のいわゆる「風景写真」の型にはまらない、自由な発想による多様な作品が誌面を飾っています。自分らしい表現を考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。販売価格は1,870円です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。