岡嶋和幸の「あとで買う」

1,239点目:新しい個性的なバライタ紙が面白い

ハーネミューレ「バンブーグロスバライタ」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ハーネミューレ「バンブーグロスバライタ」

本日発売のデジタルカメラマガジンで担当しているプリント連載では、今年発売になったハーネミューレの新製品を取り上げています。

本日のこの2製品なのですが、どちらも製品名に「バライタ」と付いています。ハーネミューレのバライタ系のファインアート紙は、グロッシー ファインアートシリーズにラインアップされています。その中で1番人気は「フォトラグ バライタ」でしょう。

私も写真展用のプリントでよく選んでいます。新しく登場した「バンブーグロスバライタ」はナチュラルラインシリーズ、「フォトラグ マットバライタ」はマット ファインアートシリーズにラインナップされている点が従来のバライタ紙とは異なります。前者はマット系の「バンブー」同様、竹の繊維で作られたユニークな用紙で、光沢とテクスチャーが強めなのが特徴です。

後者はその名の通りマット系のバライタ紙で、フィルム写真の無光沢のバライタ印画紙のような風合いが楽しめます。どちらも個性的な仕上がりで、プリント表現の幅をさらに広げることができるでしょう。

A4サイズの25枚入りの販売価格はバンブーグロスバライタが1万2,210円前後、フォトラグ マットバライタが1万2,870円前後です。

プリントつながりでお知らせです。キヤノンの「写真表現講座」で10月から全6回のワークショップを開講します。作品制作のプロセスを身に付けながらポートフォリオをブラッシュアップしていく内容です。プリントをあまりしない人も、受講することでコンスタントに楽しめるようになるでしょう。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。