岡嶋和幸の「あとで買う」

1,228点目:世界的ロングセラーのライティングバイブル

ボーンデジタル『Light Science & Magic:光の科学と魔法』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ボーンデジタル『Light Science & Magic:光の科学と魔法』

本日はライティングを学びたい人に向けた本です。6版まで重ねた世界的ロングセラー『Light Science & Magic 6th edition』の日本語版で、著者は20年以上の経験を持つ4名のフォトグラファーです。

「ライティングのスタイルは進化しても、光の科学は普遍的です。ライティングの基本的な物理法則を理解すれば、その知識を幅広いスタイルに応用することができるでしょう」とはまさしくそう。作例写真だけでなく、図解を用いて丁寧に解説されているので、レベルに関係なく基礎をしっかりと身に付けるきっかけになるでしょう。

ただし分かりにくい日本語表現が多く、読みづらかったり、使われている用語の意味を理解するのに少し苦労するかもしれません。英語の翻訳はできませんが、私ならもっと伝わりやすくなるようにリライトできるのにと思いました。

販売価格は7,480円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。