岡嶋和幸の「あとで買う」

1,214点目:商品撮影のアイデアとテクニックが満載の本

高井哲朗『光を操るスタジオ・スチルライフ ライティングのアイデアと実践』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

高井哲朗『光を操るスタジオ・スチルライフ ライティングのアイデアと実践』

本日は669点目で紹介した書籍『ゼウスのスチルライフマジック』の続編です。

本書も写真雑誌『コマーシャル・フォト』での連載をまとめたもので、広告商品写真の分野で長年腕を振るってきた高井哲朗さんのスタジオライティング技法が多数掲載されています。

写真学生や若手フォトグラファーをスタジオに招いて、決められたお題で撮影するという内容なのですが、ルアー、宝石、着物、カメラ、ギター、ティッシュペーパー、化粧品など幅広く、さまざまなアイデアやテクニックを惜しみなく伝えてくれています。

ライティングの図解や撮影の様子なども紹介されていて、スチルライフフォトの楽しさをたっぷり知ることができるでしょう。販売価格は2,750円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。