岡嶋和幸の「あとで買う」

1,063点目:英国生まれの高品質ファインアート紙

イノーバアート「エディションシリーズ・トライアルパック」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

イノーバアート「エディションシリーズ・トライアルパック」

イノーバアート社のファインアート紙は、その販売代理店であるスイーコ・インタナショナルのオンラインストアでしか購入できませんでした。ところが近年は銀一でも取り扱うようになり、最近になってAmazonでも購入できるようになりました。

従来はイルフォード、キャンソン・インフィニティ、ハーネミューレといったブランドが人気でしたが、写真展などで目にする機会が多くなるなど、イノーバアート社のファインアート紙の愛用者が着実に増えている印象です。

デジタルカメラマガジンの2023年7月号のプリント連載でもレビューしましたが、ほかにない個性的な製品がラインアップされているので、用紙選びの際は選択肢に加えると良いでしょう。初めての人にお勧めなのが、光沢系の2種類とマット系の4種類、全6種類の用紙が1枚ずつ入ったトライアルパックです。販売価格は4,200円前後です。

プリントセミナーのお知らせです。4月16日(火)に銀一スタジオショップ(東京・月島)のイベントスペースで「今さら聞けない!フォトグラファーのためのプリントワークフローセミナー」を開講します。プリントのための環境づくり、カラーマネジメントのワークフロー解説のほか、インクジェットプリンターを使ったプリント演習など盛りだくさんの内容です。プリント経験のない人や、あらためてきちんと勉強したいという人もぜひ気軽に参加いただければと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。