岡嶋和幸の「あとで買う」

866点目:プリントの色評価に適したビューイングランプ

Calibrite「GrafiLite」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

Calibrite「GrafiLite」

831点目でCalibriteのキャリブレーションツールを紹介したとき、Amazonで見つけた製品です。カラーマッチング用のプロフェッショナルビューイングランプで、演色評価数(CRI)が「95」の高演色LEDを搭載しています。販売価格は3万円前後です。

色温度は「家庭用照明」(2,700K)、「店舗用照明」(4,000K)、「自然光」(5,000K)の 3つの設定が選べ、調光も可能です。プリントの色評価の場合は「自然光」に設定すると良いでしょう。

付属しているグレーのビューイングマットを使用すれば、ニュートラルな背景でチェックできます。カラーマッチングに適した照明環境については23点目193点目650点目などでも紹介しました。撮影用のLEDライトでも代用できますが、より正確な色でプリントを見たい人にとってこの製品は有利といえるでしょう。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。