岡嶋和幸の「あとで買う」

480点目:現代アートのコレクター夫婦の足跡をたどる

映画『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムが沢山あります。この連載では、撮影や写真関連のアイテムを中心にその中身をお届けします。購入前の製品については使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

映画『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』

現在発売中のデジタルカメラマガジンのプリント連載でオリジナルプリントの売買について取り上げているのですが、渡部さとるさんのインタビューの中で登場したドキュメンタリー映画がこちらになります。

主人公は元郵便局員のハーブと、公立図書館の元司書のドロシーの夫妻。2人の楽しみは現代アート作品の収集で、慎ましい生活を送りながら自分たちが好きなものだけを30年以上かけて少しずつ買い集めました。その中には20世紀を代表するアーティストに成長した作家による名作も含まれていて……現代アートやそのコレクターに興味がある人におすすめです。

『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』とその続編の『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』の2本があるのですが、私はどちらも映画館で鑑賞しました。久しぶりにまた見たくなったのですが、Amazonのプライム・ビデオのレンタル料はHD(高画質)が400円、SD(標準画質)は300円です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。