岡嶋和幸の「あとで買う」

241点目:ライカの名手と呼ばれた写真家の作品集

クレヴィス「木村伊兵衛 写真に生きる」

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

クレヴィス「木村伊兵衛 写真に生きる」

木村伊兵衛といえば、その功績を称え創設された「木村伊兵衛写真賞」を思い浮かべる人は少なくないでしょう。日本の写真史に大きな足跡を残し、ライカをこよなく愛した写真家としても有名です。

今年は生誕120年なのだそうですが、実はこれまで作品をきちんと見ていなかったので、この本の存在を知りあらためて勉強しようと思いました。代表作を通じて木村伊兵衛を回顧する内容のようで、販売価格は2,970円です。出版社のサイトで立ち読みができるほか、YouTubeでも中身をチラ見できます。カメラとの出合い、ライカ論、写真論などが語られている『僕とライカ』もこの機会に合わせて読んでみたいと思います。

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1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。