岡嶋和幸の「あとで買う」

33点目:若いころに出合いたかった写真の教科書

京都芸術大学 東北芸術工科大学 出版局 藝術学舎「写真1 写真概論」「写真2 現代写真」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

「写真1 写真概論」「写真2 現代写真」

写真学生のころは、とにかく早く技術を身に付けたいからと実習は一生懸命でしたが、講義はあまり真面目に聞いていませんでした。スタジオマンや写真家助手など修業時代を経てプロカメラマンになれたのは良かったのですが、雑誌や広告などの仕事をしながら作品制作を行うようになって初めて知識不足を痛感。それから慌てていろいろな本を読み漁りました。

この2冊はそのころに出合いたかった写真の教科書といった感じ。販売価格は「写真1 写真概論」が2,860円、「写真2 現代写真」は2,420円です。執筆陣も錚々たる顔ぶれです。目次を見ると、写真教室の生徒さんにもぜひ興味を持って欲しい情報が満載。この本に書かれていることを共有できれば、例えば作品講評でもより突っ込んだ言葉のキャッチボールができるようになるでしょう。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。