岡嶋和幸の「あとで買う」

32点目:100冊の名作など、写真集についてあれこれ知りたい

平凡社の別冊太陽スペシャル「写真集を編む。」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

平凡社の別冊太陽スペシャル「写真集を編む。」

写真展にはできるだけ足を運ぶようにしているのですが、田舎暮らしをしていたり、コロナ禍ということもあり、以前より行く回数が減りました。別にコレクターというわけではないのですが、写真集もよく買います。新しい写真表現との出合いや刺激が欲しいからです。「新しい」と言っても、過去に出版された写真集でまだ目にしたことのないものはたくさんあります。インターネットで偶然見つけることもありますが、闇雲に検索してもなかなか良い写真集にめぐり合うことはありません。

今年4月に発売されたばかりのムック「写真集を編む。」はそのような私にぴったりの、写真集のガイドブックになりそうな気がします。販売価格は税込1,540円です。目次を見ると「日本の名作写真集100選」という項目があります。名前を知っている写真家ばかりですが、まだ目にしていない作品や写真集はたくさんあると思います。すでに絶版となり入手しづらかったり、とても高価だったりするかもしれませんが、この本を参考にコツコツとコレクションを増やしていきたいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。