A3ノビ機のPIXUS 9900iには隠しモード(?)とも言えるモノクロ写真印刷用のモードがある。用紙に写真用の用紙を選び、プリンタ設定の第1画面で[グレースケール]にチェックを入れておくと、モノクロ写真を印刷するのに適した処理での印刷が行なわれる。
具体的には2plの黒インクを基礎として階調を作る。ただし2plとは言え、黒インクは他インクよりも目立つ。このため、なるべく粒状性が目立たせないように、より正確な着弾精度を出すために片方向印刷となる。結果、速度も通常のカラー印刷よりも遅くなってしまう。また、完全にカラーを使わないわけではなく、ごく僅かなカラーインクも混ぜ、純黒調ではなく温黒調のウォーミーなモノクロ印刷を作り出す。
この機能の効果は大きく、990iでは明度ごとに色相がコロコロと転んでいたのが、単一のトーンへと統一された。iP7100でもモノクロ写真用の印刷モードは健在で、全く同じ手法で利用することができた。
掲載画像はスキャナの関係で、完全に元画像の雰囲気を再現できていないが、実際の印刷結果はトーンが統一され、やや黄が載ったなかなか味のあるモノクロ印刷だ。 |