【新製品レビュー】OLYMPUS OM-D E-M5

〜高い完成度を誇るマイクロフォーサーズ上級ボディ
Reported by 大浦タケシ

 MF一眼レフのようなシルエットを持つ、「OLYMPUS OM-D E-M5」(以下E-M5)が3月31日にリリースされた。同社マイクロフォーサーズボディの新しいセグメントとしてEVFを内蔵し、スタイル同様操作性もより一眼レフライクなカメラに仕上がっている。発売から少々時間が経過してしまったが、その全容を見てみることにしよう。

 本テキスト執筆時の大手カメラ量販店におけるE-M5の店頭価格は、ボディ単体10万4,800円、M.ZUIKO DIGITAL ED12-50mm F3.5-6.3 EZとのレンズキットが12万9,800円となる。


往年のOMシリーズを彷彿とさせるデザイン

 まずは、何といってもそのシルエットに注目しないわけにはいかない。すでに多くの媒体で語られているように、往年の同社一眼レフカメラOMシリーズのオマージュとなるそのスタイルは、多くのカメラ愛好家、なかでも40代以上の琴線に触れるのではないだろうか。エッジは鋭角で、EVFの入る“ペンタ部”のシェイプはストロボレスのためスマートだ。ボディの大きさもOMシリーズを彷彿させるものである。

 カメラ背面を見ない限り今風に感じられる部分としては、グリップの存在があるが、その控えめな大きさはやはり違和感のないものである。人によってはOLYMPUS PEN E-P3(以下E-P3)も含めて懐古主義と思う向きもあるかもしれないが、カメラは趣味の道具として考えたとき、これはこれで十分アリだと思う。

 もっとも、筆者自身も含めカメラ愛好家は少なくとも外観に関しては保守的だ。一眼レフではないが、デジタルカメラ黎明期に数多く登場したそれまでのシルエットとは一線を画したカメラのほとんどが、現在まで続いていないことを考えると、ある意味正しいひとつの方向性のようにも思えてならない。

 操作性を見てみよう。撮影に関するダイヤル、ボタン類のレイアウトは、さすがに現代的で良好だ。なかでもシャッターボタン側のトップカバーにある2つのダイヤルは特筆すべきところだろう。

 中央寄りにあり背が少し高いのがメインダイヤル、シャッターボタンと同軸としているのがサブダイヤルとする。メインダイヤルはプログラムAE時にはプログラムシフト、絞りおよびシャッター速度優先AE時にはそれぞれの値を、マニュアル撮影時にはシャッター速度を設定する。

 サブダイヤルは各AE撮影時では露出補正を行ない、マニュアル撮影時には絞り値を設定する。

 ソニーNEX-7と同じようにこの2つのダイヤルで露出の設定を行なうわけだが、カメラを構えたまま直感的に操作しやすい。さらに、どちらのクリック感も良好だ。

メイン(左)とサブのダイヤル。どちらもカメラを構えたまま、メインダイヤルは右手親指で、サブダイヤルは右手人差し指で直感的かつ速やかに操作できる。撮影モードダイヤルはトップカバーの左側に置かれる。ロック機構があると、不用意に動かないように思える。“ペンタ部”側面の横長の穴は、動画撮影用のマイク。

 もちろん、使いはじめは操作に多少の慣れを必要とするが、普段一眼レフやノンレフレックス(ミラーレス)モデルを使い込んでいるユーザーならすぐに自分のものにすることができるだろう。モードダイヤルはシャッターボタンのある側とは反対の肩に置かれるが、使用頻度を考えればこの位置で不足はない。不用意に動かないようロック機能が備わっていれば、さらに使い勝手はよかったように思える。

 操作性の2つ目のトピックといえばEVF(電子ビューファインダー)だ。採用する液晶パネルは、エプソン製0.47型144万ドットのカラーフィルタータイプ。同社の外付けタイプのEVF、VF-2の液晶パネルと同じスペックということだが、筆者の印象としてはE-M5のほうがコントラストは高く、スッキリとした見え具合に思える。ライバルのなかにはより高精細な240万ドットのEVFを搭載するものも現れているが、その見え具合を考えれば恨めしく思うことはないだろう。

アイセンサーを備えるEVFのアイピース部。アイカップは写真の標準装備のもののほか、別売でより大型の「EP-11」も用意されている。

 アイカップも大きく、接眼しても目の周囲から光が入ってこないのも好感の持てるところである。もちろんEVFらしくホワイトバランスやアスペクトの変更など設定に応じて仕上がりがリアルタイムに確認できることはいうまでもない。

 余談とはなるが、E-M5を使用して気付いたのが、ついつい接眼してしまうことだ。筆者だけかもしれないが、これまでノンレフレックスカメラはというと、EVFを内蔵するものも背面モニターのスルー画を見て撮影することが多かった。一眼レフライクなボディシェイプや、潜在的な意識がそうさせているのかも知れないが、E-M5は自然に動作がファインダーを覗いた姿勢になる。もちろん、これで不都合なことはなく、前述したとおり見やすいEVFと接眼した状態でも低下しない操作性のため、撮影はすこぶる快適である。

EVFの撮影時の表示。写真は標準情報表示。ヒストグラム表示。
表示OFF。水準器表示。

 なお、背面モニターについては3型有機ELを採用している。ドット数は約61万。コントラストが高く明るい屋外でも見やすい上に、上向きに80度、下向きに50度チルトする可動式としている。また、タッチパネルを採用しており、ライブガイドの操作やタッチシャッター機能なども楽しめる。

背面モニターは3型約61万ドット有機ELを採用。上向きに80度、下向きに50度チルトする。横位置でのローアングル、ハイアングル撮影では便利。

 5軸方向に対応するセンサーシフト方式の手ブレ補正機構を搭載しているのも特筆すべきところだ。従来の角度ブレ(上下および左右軸)に加え、シフトブレ(上下および左右軸)と光軸回転ブレに対応。なかでも光軸回転ブレへの対応は、これまで類を見なかったもので、センサーシフト方式ならではというものである。これらによりほとんどの撮影シーンで効果的な手ブレの補正を行なうことが可能となった。さらに、光学式手ブレ補正機構のように、EVFおよび背面モニターでも効果がリアルタイムに確認できるのもうれしいところだ。

 ところで、この5軸方向対応手ブレ補正機構のアクチュエーター音だと思われるが、E-M5は起動中小さくゴォーと音がする。静止画撮影では影響ないが、気になったのが動画撮影時の影響である。試してみた結果では、動画撮影を開始すると音は小さくなり、ほとんど聞こえなくなる。また、その状態になっても手ブレ補正機構は機能しているので安心していい。

PENシリーズ同様アクセサリーポートを備える。コミュニケーションユニット「PENPAL」やマクロアームライト「MAL-1」などの装着も可能としている。マイクロフォーサーズのロゴはカメラ前面にあるPENシリーズとは異なり、背面の比較的目立たないところへ。EVF用の視度調整ダイヤルが右に見える。
カメラ背面部の指当てグリップ。大きいうえに適度な硬さのラバーで、ホールディングしやすい。再生とファンクション1ボタンは独特の形状となる。付属するストロボを装着した状態。上方向にポップアップする。高感度特性も強くなったこともあり、個人的には着脱式はうれしく感じるところ。
カードスロットはボディ側面に装備。バッテリーと相部屋とするよりも、こちらのほうが使い勝手、見栄えともよい。カードの表面が撮影者側になるとなおよかったのだが……電源はリチウムイオン充電池BLN-1。1,200mAの容量で、充電時間は空の状態から約3時間。撮影可能枚数は約360枚(CIPA準拠)としている。
インターフェースは上がマルチコネクタ(USB)、下がHDMIマイクロコネクタとなる。コネクタカバーを外すには、背面モニターを下方向に開いて行なう。筆者の所有するE-P3と。ボディ本体の大きさはさほど変わらないが、E-M5のほうがエッジはシャープなこともあって小さく見える。

向上した高感度特性。AFも高速化

 イメージセンサーには有効1,605万画素の新Live MOSセンサーを採用する。画素数以外にも基本的な設計もこれまでを一新したものだ。

 さらに画像処理エンジンには、E-P3でも馴染みのある「TruePic VI」を採用し、ダイナミックレンジの拡大、高感度特性の向上を目指したとする。

 E-M5のベース感度はISO200、最高感度はISO25600。これまでマイクロフォーサーズ/フォーサーズはメーカーを問わず高感度特性に弱いとされてきている。もちろん、新しいカメラが出る度に徐々にではあるものの改善はされてきてはいるが、APS-Cサイズとは正直比較にならないほどだった。これはセンサーのサイズもさることながら、センサー自体に何らかの弱点を抱えているように思われても仕方がなく、実際、筆者も含めてそのように考える業界関係者も少なくなかった。

 が、今回撮影した作例を見る限り、高感度特性には目を見張るものがある。ISO3200あたりまでならノイズの少ないといわれるAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラと同じ程度、それ以上の感度もPEN E-P3などよりも低ノイズだ。さすがにマイクロフォーサーズ/フォーサーズとして初の領域となるISO25600となるとノイズ発生は賑やかであるが、それ以外の感度については大きく改善されているといってよい。

 「FAST AFシステム」によるAFはさらに速くなった。E-P3などに搭載されたとき、シャッターボタン半押し開始から合焦までの速さに驚かされたものだが、それすれも遅く感じられるほどだ。間髪とまではいえないものの、狙ったものに素早くピントが合い、スナップなどの撮影では威力を発揮しそうに思える。

 低輝度下でのAFも安定しており、夜景撮影などでは重宝しそうだ。さらにコンティニュアスAFの精度、AFスピードともかなり向上しており、近い将来、ノンレフレックス機でも動体撮影が本格的に楽しめる予感がする。フォーカスポイントはPENシリーズと同じ35点。必要にして十分なものである。

追尾AFの選択画面。追尾AFは、「3Dトラッキング技術」によるものということだが、良く似た名前を他社で聞いたことがあるような……

 連続撮影コマ速は最高9コマ/秒(連写H)を実現する。ただし、このスペックとするにはいくつか条件があって、手ブレ補正機構をOFFにする必要があり、ピントと露出、ホワイトバランスは最初の1コマ目で固定される。

 実際に試したところ、JPEG/Largeに選択し、比較的グレードの高いメモリカードを使用した場合、9コマ/秒で撮れるのは13カットまで、それ以降はバッファの空きに応じてシャッターが切れるようになる。

 また、「連写H」で追尾AF(C-AF+TR)に設定すると、画面内を動く被写体に対し4.2コマ/秒での撮影が可能になるほか、手ブレ補正機構の働く「連写L」のコマ速は4コマ/秒となる。

 動画機能に関しては、フルHDに対応。記録方式はMOVおよびAVIとなる。音声はステレオで、内蔵マイクは“ペンタ部”の両脇にそれぞれ備えている。

 オリンパスの一部のマイクロフォーサーズ機の中には、カメラをパンさせると被写体が一瞬変形する“こんにゃく現象”の発生するものがあるが、実写してみたところE-M5ではその心配はなさそうだ。

 動画の新機能としては、被写体の動きに応じて残像効果を発生さえるムービーエフェクトを搭載し、アートフィルターとともにさまざまな演出が楽しめる。


隙のない完成度の高さが魅力

 そのほかのE-M5の注目できる部分としては、ハイライト&シャドーコントロールの搭載やアートフィルターの追加などがある。

 ハイライト&シャドーコントロールはEVFもしくは背面モニターに表示されるスルー画を見ながらハイライトとシャドー部の明るさを調整するものである。画面にトーンカーブが表示され、さながら画像編集ソフトを操作する感覚で楽しめる。仕上がりをカメラ内で完結できてしまうユニークな機能である。

ハイライト&シャドーコントロール時の背面モニター画面。ハイライトをサブダイヤルで、シャドー部をメインダイヤルで調整し、好みの明るさにする。

 アートフィルターには新たにリーニュクレール(Ligne Clair)を追加。1980年代に流行したイラストのような作風に画像を仕上げる。ますます、この機能のファンが増えそうに思える。E-5と同等という強力な防塵防滴ボディの採用なども含め、魅力的な機能を満載する。

新しくアートフィルターにリーニュクレールを搭載。80年代に大流行したイラストのような作風が得られる。

 筆者は今回のレビューも含め幾度かE-M5を触れてきたが、その度にノンレフレックス機としての完成度の高さに驚かされている。性能、操作性とも隙がなく、使っていて楽しい。そして何より見た目に“クール”だ。

 個人的には、ミラーのある一眼レフカメラに興味を惹かれることが多いのだが、そんな人間をも魅了させるカメラである。このようなことを書くとオリンパス関係者に怒られそうだが、デジタルとなってやっと同社らしいカメラが登場したように思える。

背面モニターでの水準器表示。左右のカメラの上下の向きにも対応する。水平になると、バーニアが緑色になる。スーパーコンパネの表示画面、カメラの設定状態が一度に把握できるほか、ここから設定を変更することもできる。
Fn1の機能には、「試し撮り撮影」の割当も可能。この機能は、シャッターを切り、その結果をEVFもしくは背面モニターに表示できるが、カードには記録されない。多彩なブラケット機能を備える。FL BKTはストロボの発光量を変えて撮影を行なう。ART BKTはアートフィルターやピクチャーモードを選択して一回で撮影を行なう。
デジタルテレコンは、画面中央部を切り出し、最大2倍の大きさで記録する。当然ながら画質は劣化するが、少しでも被写体を大きく写したいときは有効な機能だ。

実写サンプル

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。

・感度

 E-M5に搭載されるノイズリダクションはOFF/弱/標準/強から選択できるが、いずれも従来のマイクロフォーサーズ/フォーサーズよりも格段に高感度に強くなっている。

 ISO3200までならAPS-Cサイズのデジタル一眼レフ、それも高感度に強いといわるカメラとほとんど変わらないレベルといってよい。さすがにそれ以上になるとノイズの発生が顕著になるが、それでも従来より遥かにノイズレベルは低いといってよいだろう。

NR:OFF / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.0MB / 4,608×3,456 / 1/2.5秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 12mmNR:OFF / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.7MB / 4,608×3,456 / 1/5秒 / F8 / 0.0EV / ISO400 / WB:オート / 12mm
NR:OFF / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.7MB / 4,608×3,456 / 1/10秒 / F8 / 0.0EV / ISO800 / WB:オート / 12mmNR:OFF / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.6MB / 4,608×3,456 / 1/20秒 / F8 / 0.0EV / ISO1600 / WB:オート / 12mm
NR:OFF / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約6.7MB / 4,608×3,456 / 1/40秒 / F8 / 0.0EV / ISO3200 / WB:オート / 12mmNR:OFF / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約5.9MB / 4,608×3,456 / 1/80秒 / F8 / 0.0EV / ISO6400 / WB:オート / 12mm
NR:OFF / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約5.4MB / 4,608×3,456 / 1/160秒 / F8 / 0.0EV / ISO12800 / WB:オート / 12mmNR:OFF / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約5.2MB / 4,608×3,456 / 1/320秒 / F8 / 0.0EV / ISO25600 / WB:オート / 12mm

NR:弱 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.1MB / 4,608×3,456 / 1/2.5秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 12mmNR:弱 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.0MB / 4,608×3,456 / 1/5秒 / F8 / 0.0EV / ISO400 / WB:オート / 12mm
NR:弱 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.4MB / 4,608×3,456 / 1/10秒 / F8 / 0.0EV / ISO800 / WB:オート / 12mmNR:弱 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.8MB / 4,608×3,456 / 1/20秒 / F8 / 0.0EV / ISO1600 / WB:オート / 12mm
NR:弱 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.3MB / 4,608×3,456 / 1/30秒 / F8 / 0.0EV / ISO3200 / WB:オート / 12mmNR:弱 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約6.8MB / 4,608×3,456 / 1/60秒 / F8 / 0.0EV / ISO6400 / WB:オート / 12mm
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NR:標準 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.8MB / 4,608×3,456 / 1/2秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 12mmNR:標準 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.2MB / 4,608×3,456 / 1/4秒 / F8 / 0.0EV / ISO400 / WB:オート / 12mm
NR:標準 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.2MB / 4,608×3,456 / 1/8秒 / F8 / 0.0EV / ISO800 / WB:オート / 12mmNR:標準 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.0MB / 4,608×3,456 / 1/15秒 / F8 / 0.0EV / ISO1600 / WB:オート / 12mm
NR:標準 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.5MB / 4,608×3,456 / 1/30秒 / F8 / 0.0EV / ISO3200 / WB:オート / 12mmNR:標準 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.3MB / 4,608×3,456 / 1/60秒 / F8 / 0.0EV / ISO6400 / WB:オート / 12mm
NR:標準 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約6.1MB / 4,608×3,456 / 1/125秒 / F8 / 0.0EV / ISO12800 / WB:オート / 12mmNR:標準 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約5.7MB / 4,608×3,456 / 1/250秒 / F8 / 0.0EV / ISO25600 / WB:オート / 12mm

NR:強 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.0MB / 4,608×3,456 / 1/2秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 12mmNR:強 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.3MB / 4,608×3,456 / 1/4秒 / F8 / 0.0EV / ISO400 / WB:オート / 12mm
NR:強 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.6MB / 4,608×3,456 / 1/8秒 / F8 / 0.0EV / ISO800 / WB:オート / 12mmNR:強 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.0MB / 4,608×3,456 / 1/15秒 / F8 / 0.0EV / ISO1600 / WB:オート / 12mm
NR:強 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.9MB / 4,608×3,456 / 1/30秒 / F8 / 0.0EV / ISO3200 / WB:オート / 12mmNR:強 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.8MB / 4,608×3,456 / 1/60秒 / F8 / 0.0EV / ISO6400 / WB:オート / 12mm
NR:強 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.2MB / 4,608×3,456 / 1/125秒 / F8 / 0.0EV / ISO12800 / WB:オート / 12mmNR:強 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約6.2MB / 4,608×3,456 / 1/250秒 / F8 / 0.0EV / ISO25600 / WB:オート / 12mm

・アートフィルター/仕上がり

ピクチャーモードはiFinsh/Vivid/Natural/Flat/Portrait/Monotoneの6種(カスタムを除く)、アートフィルターはポップアート/ファンタジックフォーカス/ディドリーム/ライトトーン/ラフモノクローム/トイフォト/ジオラマ/クロスプロセス/ジェントルセピア/ドラマチックトーン/リーニュクレールの11種類を搭載する。新しくアートフィルターに加わったリーニュクレールはなかなかの仕上がりだ。

通常撮影 / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.6MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mmアートフィルター:ポップアート / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.4MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm
アートフィルター:ファンタジックフォーカス / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.1MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mmアートフィルター:デイドリーム / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.6MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm
アートフィルター:ライトトーン / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.5MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mmアートフィルター:ラフモノクローム / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約6.4MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm
アートフィルター:トイフォト / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.8MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mmアートフィルター:ジオラマ / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.1MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm
アートフィルター:クロスプロセス / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.2MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mmアートフィルター:ジェントルセピア / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.2MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm
アートフィルター:ドラマチックトーン / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約8.5MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mmアートフィルター:リーニュクレール / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.2MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm
仕上がり:i-Finish / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.9MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm仕上がり:Vivid / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.9MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm
仕上がり:Natural / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.6MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm仕上がり:Flat / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.2MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm
仕上がり:Portrait / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.3MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm仕上がり:モノトーン / E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.0MB / 4,608×3,456 / 1/640秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 19mm

・作例

 作例はNaturalもしくはVividのいずれかのピクチャーモードで撮影している。ダイナミックレンジや階調再現性など不満を感じないものである。

 全ての作例の撮影はEVFで行なっているが、必ずそうしようと思ったわけではなく、自然と接眼してしまったといってよい。AFも速く、フォーカスポイントと重なったところに素早くピントが合う。今回掲載はしていないが、人物を入れた撮影ではこのAFの速さはたいへん重宝した。

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E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約7.4MB / 4,608×3,456 / 1/400秒 / F8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 13mmE-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ / 約6.5MB / 4,608×3,456 / 1/500秒 / F6.3 / -0.3EV / ISO200 / WB:オート / 50mm
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大浦タケシ
(おおうら・たけし)1965年宮崎県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、二輪雑誌編集部、デザイン企画会社を経てフリーに。コマーシャル撮影の現場でデジタルカメラに接した経験を活かし主に写真雑誌等の記事を執筆する。プライベートでは写真を見ることも好きでギャラリー巡りは大切な日課となっている。カメラグランプリ選考委員。

2012/4/19 00:00