【新製品レビュー】ソニーNEX-5N

〜レスポンスと画質が向上。EVFにも対応した小型ミラーレス機
Reported by 北村智史

 2010年6月に発売されたNEX-5の後継モデル。基本デザインはほぼそのまま踏襲しつつ、撮像素子の高画素化(有効1,420万画素から有効1,610万画素に変更)、タッチパネル液晶モニターの採用、外付けEVFへの対応、レスポンスの向上といった改良がなされている。

 大手量販店の店頭価格は、ボディ単体が7万4,800円(前モデルは単体での販売はなかった)、レンズキット(E 18-55mm F3.5-5.6 OSS付き)が8万4,800円、ダブルレンズキット(E 18-55mm F3.5-5.6 OSS、E 16mm F2.8付き)が9万4,800円、ダブルズームキット(E 18-55mm F3.5-5.6 OSS、E 55-210mm F4.5-6.3 OSS付き)が10万9,800円。ボディカラーはシルバー、ブラック、ホワイトの3色がある。


実は大幅に強化された基本性能

 ボディ自体は前モデルとほとんど変わっていない。幅、高さ、奥行きともに数字は同じで、外装の上カバーが別パーツになっていたり、電源スイッチの外周がシルバーになっていたりといった、割と小さな違いがある程度。しかし、重さは19g減っている。もともとが229gしかないカメラなのに、そこからの19gはけっこう大きな数字で、どこから削ったのかは分からないが、すごい頑張りだと思う。

 撮像素子は有効1,610万画素の「Exmor」。ベース感度は1段下がってISO100になった一方、最高感度は1段上がってISO25600になった。画像処理エンジンはこれまで同様の「Bionz」だが、中身は相応に進化しているのだろうと思われる。

 上下チルト可動式の液晶モニターは従来どおりのワイド3型で92.16万ドット。新しくタッチパネル機能を内蔵。「背景ぼかし」などのコントロールやメニュー、再生操作などのほか、測距点の移動もタッチパネルから行なえる。

 電子先幕シャッターを搭載したのも新しいところ。従来は、シャッターボタンを前押しすると、シャッターがいったん閉じてから先幕が開いて露光開始、それから後幕が追いかけるという動作だった。そのため、シャッターを2回切ったかのような作動音がしていた。本機は先幕を電子シャッター(要は「露光開始スイッチ」と考えればいい)に置きかえているので、実際のシャッターが走るのは後幕だけとなる。

 おかげで、シャッターボタン半押しからのレリーズタイムラグはわずか約0.02秒。ニコンD3Sが約0.04秒だから、その半分というすごさなのだ。ちなみに、同社のWebサイトには「NEX-5と比べて約1/5に」とあって、あらら前モデルは0.1秒もタイムラグがあったのかとこちらにもびっくりしてしまった。

 記録メディアはメモリースティックPROデュオ/PRO-HGデュオとSDXC/SDHC/SDメモリーカード。Eye-Fiカードにも対応している。電源は前モデルと同じNP-FW50。容量は1,080mAh。CIPA基準の撮影可能コマ数は430コマで、前モデルは330コマだったから、このあたりも頑張った部分だと言える。

電源スイッチの外周のリングが黒から銀に変わっていたり、再生ボタンの位置と形が変わってたりする撮像素子は前モデルから約200万画素増えて有効1,610万画素になったCMOSセンサー「Exmor」
上下チルト式の液晶モニター。3型のワイドタイプで92.16万ドット。新しくタッチパネルを内蔵している
メインメニュー画面。よくよく見ればタッチ操作に適したスタイル。って、最初からタッチ操作を前提にしていたのかもタッチ操作はもちろんオフにもできる。タッチなしでも使える操作系なので、使いたくない人も困ることはない
レスポンスを高める「電子先幕シャッター」もオン、オフが可能
記録メディアはメモリースティックデュオ系またはSDカード系。Eye-Fiカードも使用可能(本当は裏向きに装填する)バッテリーは前モデルと共通のNP-FW50だが、撮影可能コマ数は330コマから430コマに大幅アップ

 ただし、メニューまわりの使い勝手の悪い部分もそのまま継承されているのはいただけない。例えば、MF時のピント合わせの目安になるピーキング表示の設定はセットアップメニューで行なうが、MFに切り替えてからでないと設定の変更はできない。同様に、パノラマや3Dパノラマの画像サイズと撮影方向の設定も、それぞれのモードに切り替えていないと受け付けてくれない。

 理屈としては、ピーキングはMF時のみの機能なのだから、AF時に設定できる必要はない、という考えは成り立つ。が、AF時に設定できなくする必要もないわけだし、むしろメニューの設定を変更するのに制約なんかないほうが便利だと思う。

 これはあくまで私見にすぎないが、AF時にピーキングの設定変更をできるように、そういういくつかの改変をするだけで、本機のユーザーインターフェイスに対する評価は向上するはずだ。

ピーキング表示の色は3色から選べる。被写体の色とかぶると見えにくくなってしまうから。こういうところは親切だピーキング表示中の画面。ピントが合ってコントラストが高い部分に色付けがなされる
拡大した状態でもピーキングは可能。微妙なピント位置の調整が素早くできるのは便利だ

有機EL採用の外付けEVFに対応

 前モデルと同じく内蔵ストロボがなく、ボディから電源を受ける小さな外付けストロボが同梱されている。このコネクターの仕様が「スマートアクセサリーターミナル2」に変更されていて、新発売の外付けEVF「FDA-EV1S」が使用可能になった。

「FDA-EV1S」に採用されている0.5型の有機ELパネルは約236万ドットときわめて高精細。筆者個人は、一眼レフの経験のほうがはるかに長いこともあって、光学ファインダーの見え方のほうが好きだし、馴染んでもいる。その分EVFの見え方にはどうしても否定的になってしまう部分があるのだが、この「FDA-EV1S」には、光学ファインダーとはまた違った気持ちのよさがあると思う。うまく説明できなくて申し訳ないのだが、機会があればぜひのぞいてみてもらいたいと思う。税込み3万4,650円は安いとは言えないが、手に入れる価値は十分にあるはずだ。

 ちなみに、「FDA-EV1S」にはアイセンサーが内蔵されており、目を近づけると自動的にEVFに、離れれば自動的に液晶モニターに切り替わる。この便利さは、ちょっと使ってみれば誰にでも分かるもので、この機能を搭載していないメーカーには見習ってもらいたいと思う。

コンパクトな外付けストロボが同梱されているのは前モデルと同じ外付けEVF「FDA-EV1S」を装着した状態。上向き90度まで角度は変えられる。見えている小さなレバーは視度調整用
EVFと液晶モニターの切り替えを「オート」にしておくと、アイセンサーで自動切り替えになる

 もうひとつ、本機の注目すべき点が「カスタムキー設定」だ。個人的には、本機を使いこなすうえでキモになる部分だと思っている。下側にあるソフトキーB、十字キーを兼ねたコントロールホイールの右キー、中央ボタンのソフトキーCの3つのボタンの機能をカスタマイズできるもので、前モデルでは発売後のファームウェアアップデートで追加されたものだ。

 前モデルでは、右キーはストロボモードだったが、本機ではここもカスタマイズ可能になった。またソフトキーCに割り付け可能な「カスタム」に登録できる機能も3つから5つに増えている。

十字キーを兼ねたコントロールホイールと3つのソフトキーによる操作系は前モデルと同じ。

 割り付けられる機能はそれぞれのボタンによって少しずつ違うが、ISO感度やホワイトバランス、画質、Dレンジオプティマイザー/オートHDR、ピクチャーエフェクト、クリエイティブスタイルと言った、使用頻度が高そうな項目はカバーされている。ここをうまく設定することでぐっと使い勝手はよくなるはずだ。

 ただし、RAWやRAW+JPEGで撮る人は必ず「画質」を入れておくこと。ピクチャーエフェクトやオートHDRなどはJPEGのみに切り替えてからでないと、例によって受け付けてくれないからだ。ちなみにオリンパスはアートフィルターにすると自動的にRAWからRAW+JPEGに切り替わる。

「カスタムキー設定」の画面。右キーとソフトキーB(下ボタン)にはそれぞれひとつの機能を割り付けられるソフトキーC(中央ボタン)を「カスタム」にすると、5つまでの機能を割り付けられる
割り付けられる機能は各キーで少しずつ違うが、主要な機能はちゃんと選べる。自分の撮り方に合わせて設定するとぐっと使いやすくなる「カスタム」設定時にソフトキーC押しで表示される画面
「DISP」ボタンで切り替えられる表示画面のオン、オフが個別に選べるシャッター速度と絞り値をバーグラフ的に表示する「グラフィック表示」の画面
こちらは「全情報表示」の画面。字いっぱいですEVF撮影向けの「ファインダー撮影用」の画面
露出補正中の画面。通常時は画面下側に補正値が表示されるので、いちいち視線を動かさないといけない再生時の画面
こちらはRGBと輝度のヒストグラムも見られる画面

まとめ

 最も強調したいのは、画素数を増やしながらも高感度の画質を向上させているところ。撮像素子自体の性能もいいのだろうが、Bionzのパワーもすごいのだと思う。レスポンスも向上しているし、EVFが使えるのも魅力。しかも超高精細だ。これだけ好条件がそろっていれば、前モデルのユーザーにとっては買い替える動機としては十分だ。

 そのうえ、交換レンズもいろいろ増えた。カールツァイスブランドのSonnar T* E 24mm F1.8 ZAをはじめ、ほどよく手ごろなE 30mm F3.5 マクロとかE 50mm F1.8 OSSとかもおもしろそうだ。高感度時の画質に不満を感じているマイクロフォーサーズユーザーにも気になる存在になっている。

 ただし、メニューだけは改善してもらいたい。本当に。


実写サンプル

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。

・レンズ補正

 新機能の「レンズ補正」は、「周辺光量」、「倍率色収差」、「歪曲収差」を補正する機能。それぞれ別々に設定できる。

新機能の「レンズ補正」は「周辺光量」、「倍率色収差」、「歪曲収差」のそれぞれを個別に設定できる

 「倍率色収差」は400%くらいに拡大して四隅を見るとわかりやすい。「歪曲収差」を補正すると、画面四隅はわずかに解像が悪くなるが、曲がっていた直線がすっと伸びてくれて気持ちがいい。比較用にNEX-5でも撮影したが、こちらは周辺光量補正だけ自動でやっているようだ。

レンズ補正:なし(3項目とも「切」) / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/800秒 / F3.5 / 0.3EV / ISO100 / WB:オート / 18mmレンズ補正:あり(3項目とも「オート」) / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/640秒 / F3.5 / 0.3EV / ISO100 / WB:オート / 18mm
(参考)NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/2500秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO200 / WB:太陽光 / 18mm

・感度

 前モデルに比べると、ベース感度はISO200からISO100に、最高感度はISO12800からISO25600に変わっている。ISO800まではほとんど画質劣化は気にならない。ISO1600からわずかに解像感が落ちてくるものの、ISO3200でもまずまず実用的な画質。小さなサイズのプリントならISO6400でも使えそうだ。高感度ノイズリダクションの設定の違いはそんなに大きくない感じ。

感度設定範囲はISO100〜25,600に拡大。設定ステップは1EV単位
「高感度ノイズリダクション」は「標準」と「弱」の切り替え式。オフのポジションも欲しいと思うのだが

 一方、前モデルとの比較は、同じレンズを使っているとは思えないほど。画素数が増えているにもかかわらず、ずっと解像感がアップしている。ノイズの量は新旧で感度1段くらいよくなっている感じだ。やはり撮像素子自体、エンジンともに性能が上がっているのだろう。これだけでも十分に買い替えの動機になると思う。

ISO100 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/5秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mmISO200 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/10秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
ISO400 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/25秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mmISO800 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/50秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
ISO1600 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/100秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mmISO3200 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/160秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
ISO6400 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/400秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mmISO12800 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/800秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
ISO25600 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/1600秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mm

ISO100 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/6秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mmISO200 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/15秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
ISO400 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/30秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mmISO800 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/60秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
ISO1600 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mmISO3200 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/200秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
ISO6400 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/500秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mmISO12800 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/1000秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
ISO25600 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/2000秒 / F11 / 0.3EV / WB:太陽光 / 55mm

(参考)ISO200 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/10秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm(参考)ISO400 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/20秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
(参考)ISO800 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/40秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm(参考)ISO1600 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/100秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
(参考)ISO3200 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/200秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm(参考)ISO6400 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/400秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
(参考)ISO12800 / 高感度ノイズリダクション:標準 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/800秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm

(参考)ISO200 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/15秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm(参考)ISO400 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/30秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
(参考)ISO800 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/60秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm(参考)ISO1600 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
(参考)ISO3200 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/250秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm(参考)ISO6400 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/500秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm
(参考)ISO12800 / 高感度ノイズリダクション:弱 / NEX-5 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,592×3,056 / 絞り優先AE / 1/1000秒 / F11 / -0.3EV / WB:太陽光 / 55mm

・ダイナミックレンジ関連

 「オートHDR」や「Dレンジオプティマイザー」は従来からも搭載されていた機能だが、ソニーのは出来がいい。

連写合成によるダイナミックレンジ拡張機能「オートHDR」を搭載1コマの画像をもとに暗部と明部の階調性を向上させる「Dレンジオプティマイザー」もある

 動きのない被写体なら露出差連写合成の「オートHDR」がいちばん仕上がりがきれい。「Dレンジオプティマイザー」も悪くはないが、空が少し明るくなってしまっているのと、暗部がややフラットな印象だが、「オートHDR」はほどよくコントラストがあるし、ディテール再現もいいように感じる。

通常撮影 / NEX-5N / E 16mm F2.8 / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 16mmオートHDR:オート / NEX-5N / E 16mm F2.8 / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 16mm
Dレンジオプティマイザー:オート / NEX-5N / E 16mm F2.8 / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 16mm

・クリエイティブスタイル/ピクチャーエフェクト

 画像仕上げ機能の「クリエイティブスタイル」は以前からあるが、アート系表現機能の「ピクチャーエフェクト」は、NEX-C3からの搭載。発色や効果の強弱が変えられる項目もある。

いろいろな画面効果が楽しめる「ピクチャーエフェクト」。画像の「パートカラー:ブルー」は画面内の青系の色だけ残した白黒になるもの

クリエイティブスタイル:スタンダード / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mmクリエイティブスタイル:ビビッド / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm
クリエイティブスタイル:ポートレート / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mmクリエイティブスタイル:風景 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm
クリエイティブスタイル:夕景 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mmクリエイティブスタイル:白黒 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm
ピクチャーエフェクト:トイカメラ:ノーマル / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/320秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mmピクチャーエフェクト:ポップカラー / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm
ピクチャーエフェクト:ポスタリゼーション:カラー / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mmピクチャーエフェクト:ポスタリゼーション:モノクロ / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm
ピクチャーエフェクト:レトロ / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mmピクチャーエフェクト:ソフトハイキー / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/20秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm
ピクチャーエフェクト:パートカラー:レッド / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/160秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mmピクチャーエフェクト:パートカラー:グリーン / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/160秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm
ピクチャーエフェクト:パートカラー:ブルー / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/160秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mmピクチャーエフェクト:パートカラー:イエロー / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm
ピクチャーエフェクト:ハイコントラストモノクロ / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/80秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mmピクチャーエフェクト:ソフトフォーカス:中 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/100秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm
ピクチャーエフェクト:絵画調HDR:中 / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/80秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mmピクチャーエフェクト:リッチトーンモノクロ / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/160秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm
ピクチャーエフェクト:ミニチュア:オート / NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F8 / 1.0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm

・作例

  • レンズ補正は3項目ともオート
  • クリエイティブスタイルはスタンダード
デジタル補正とは言え、歪曲収差がないのは気持ちがいい。NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/400秒 / F4 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 25mm前モデルでの印象はそんなによくなかったレンズだが、本機だと解像感がワンランク上がったような気がする。NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 54mm
液晶モニターを上に向けて地面近くから。横位置だけだけどローアングル撮影が楽ちんで便利。NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/125秒 / F4 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 21mm小型軽量ボディにはパンケーキのE 16mmが似合うし、個人的には広角好きだから気にならないけど、普通の人には画角が広すぎるかも。NEX-5N / E 16mm F2.8 / 4,912×3,264 / プログラムAE / 1/125秒 / F5.6 / -1.3EV / ISO100 / WB:オート / 16mm
イトマキ型の歪曲が気になるレンズだが、補正機能の効果はかなり大きい。ただ、四隅の画質を見るともうひと頑張り欲しい気もする。NEX-5N / E 16mm F2.8 / 4,912×3,264 / プログラムAE / 1/60秒 / F4 / 0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 16mm葉っぱの表面のつやとか立体感とかなかなかいい。というか、けっこう好みかもしれない。NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / プログラムAE / 1/160秒 / F6.3 / -0.3EV / ISO100 / WB:太陽光 / 30mm
レンガの壁の前にオレンジの自転車。よく見ると、サドルとかすごい壊れ方してますけど。NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / プログラムAE / 1/60秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 55mm液晶モニターでの撮影が基本になるミラーレス一眼だけに、手ブレ補正は必須。E 18-55mmの効果はまずまずと言ったところ。NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/13秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO100 / WB:太陽光 / 35mm
言わずと知れた観光名所ではありますが、実は木が茂っててよく見えなかったりします。NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/100秒 / F5.6 / 0.3EV / ISO100 / WB:太陽光 / 45mmめいっぱい寄れば最大撮影倍率は0.3倍。あると便利なのが標準ズームなのだ。NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 4,912×3,264 / 絞り優先AE / 1/100秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 55mm

・動画
  • 動画作例のサムネイルをクリックすると、未編集の撮影動画をダウンロードします。再生についてのお問い合わせは受けかねます。ご了承ください。
NEX-5N / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS / 1,920×1,080 / 60i(FH)




北村智史
北村智史(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。2011年、東京の夏の暑さに負けて涼しい地方に移住。地味に再開したブログはこちら

2011/9/20 00:00