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ソニー、「α77」「NEX-7」などの新製品発表会を実施

〜北川景子さん・浅野忠信さんのトークショーも

 ソニーは24日、レンズ交換式デジタルカメラ「α77」、「NEX-7」などの新製品発表に合わせ、都内で発表会を開催した。会場にはスペシャルゲストとして、CMキャラクターの北川景子さん、浅野忠信さんも登場。新製品やテレビCMに関するトークショーも行なった。

NEX-7 浅野忠信さん(左)と北川景子さん(右)

 なお、同日発表機種の詳細については、記事末の関連リンクをご覧頂きたい。

「絵を描くキャンバスは大きくあるべし」(高木氏)

 発表会の冒頭では、ソニー業務執行役員SVPパーソナルイメージング&サウンド事業本部長の高木一郎氏が新製品および全体戦略について説明した。

ソニー業務執行役員SVPパーソナルイメージング&サウンド事業本部長の高木一郎氏

 同社がラインナップするレンズ交換式デジタルカメラ、コンパクトデジタルカメラ、レンズ交換式ビデオカメラは、それぞれ用途の異なる分野において高い評価を得ているといい、その理由として、レンズ、撮像素子、画像処理エンジンといったカメラ作りの基本となるキーデバイスを内製化している優位性を挙げた。

 また、今回発表したカメラがいずれも採用する自社製CMOSセンサー「Exmor」は、マイクロフォーサーズカメラの撮像素子に比べて1.6倍の大きさがあり、高感度、低ノイズ、ボケ味において有利であるとアピール。同社においては「絵を描くキャンバスは大きくあるべし」というコンセプトに基づき、APS-Cサイズ相当の“大判センサー”を採用しているという。

 同じく内製の画像処理エンジン「BIONZ」も、2,430万画素の静止画やフルHDプログレッシブ動画を扱うために進化したほか、2010年秋の新機種から導入したトランスルーセントミラーテクノロジーも引き続き採用した。電子ビューファインダーに新たに採用したXGA解像度の有機ELも、世界初投入という同社の技術を結集したものという。

新製品のアンベールを実施 有機ELディスプレイの技術

 NEXシリーズについては、最上位機種となる“オールインワン”の「NEX-7」および2010年発売のNEX-5を進化させたという「NEX-5N」を発表。レンズも7本になり、来年までに計10本のラインナップになるという。新しくトランスルーセントミラーテクノロジーを搭載したマウントアダプターも登場した。

トランスルーセントミラーテクノロジー搭載のマウントアダプター「LA-EA2」 NEX-5Nで使用したところ

Eマウントレンズのシステム化を促進

 続いてソニーパーソナルイメージング&サウンド事業本部イメージング第1事業部副事業部長の手代木英彦氏が登壇。新製品の概要を説明した。

ソニーパーソナルイメージング&サウンド事業本部イメージング第1事業部副事業部長の手代木英彦氏

 中級機の「α77」は、トランスルーセントミラーテクノロジーの初採用でAF連動10コマ/秒を実現したα55に対し、世界最速という12コマ/秒を実現した。AFは11点クロスの19点。撮像素子は有効2,430万画素のExmorを採用した。ISO感度はISO100〜ISO16000。高感度化と高画素化の両方を実現したという。

α77。キットレンズの「DT 16-50mm F2.8 SSM」を装着
縦位置グリップと同日発表のクリップオンストロボを装着したところ
分解モデルを展示
ダンサーの撮影で高速レスポンスやAF追従連写を試すことができた

 内製の有機ELを採用した電子ビューファインダー「XGA OLED Tru-Finder」は、従来製品に対し解像度、コントラスト、応答性にすぐれ、EVFならではの表示バリエーションも利用可能という。

 動画記録はAVCHD Ver.2.0に対応。新たに60pと24p記録に対応したほか、露出の絞り優先、シャッター速度優先、マニュアル設定が可能になった。

 エントリー最上位機に位置づける「α65」は、α77と同じ撮像素子、画像処理、EVFを採用したことで中級機レベルの基本性能を特徴とする。ボディを小型軽量化させた。最高連写速度は10コマ/秒。

α65。装着レンズはDT 18-55mm F3.5-5.6 SAM
α65(左)とα77(右)

 Eマウントカメラのうち「NEX-5N」は、撮像素子に有効1,610万画素のExmorを採用。感度は最高ISO25600まで選択可能。レリーズタイムラグをNEX-5比で1/2という0.02秒に縮めた。新たに静電容量式のタッチパネルを搭載し、動画機能はα77と同様のものを利用できるという。有機EL採用の外付けEVFも利用できる。

NEX-5N ボタンの形状など、NEX-5から変わっている部分もある
ホワイトに外付けEVFを装着したところ

 また、新たにEマウント最上位モデルとなる「NEX-7」は、α77と同じセンサー、映像処理、動画記録機能を利用可能。0.02秒のレリーズタイムラグも実現している。新しい操作系として背面右手側の親指位置に2つのダイヤルを装備した「トライダイヤルナビ」を搭載した。オートロックアクセサリーシューを採用し、Aマウントカメラのアクセサリーを使用できる点もアピールしていた。

NEX-7に「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」を装着
トライダイヤルナビの概要 NEX-7のデザインについて解説

 同時にレンズ交換式ビデオカメラの新製品「NEX-VG20」も発表。有効1,610万画素のExmor CMOSセンサー、60p・24p記録、Aマウントアダプター対応、5.1chマイク搭載などを特徴とする。Eマウントレンズは今回発表の3本も加え、今後もシステム化を促進していくという。

Eマウントレンズのロードマップ レンズ交換式ビデオカメラ「NEX-VG20」も展示
発表機種の一部は、全国7都市で発売前体験会や先行展示を実施する

今後も女性層の市場拡大を見込む

 続いて登壇したソニーマーケティング取締役執行役員常務の鈴木功二氏は、新商品のマーケティング戦略について説明した。

ソニーマーケティング取締役執行役員常務の鈴木功二氏

 2011年は東日本大震災の影響などで前年を下回る状態が続いてたが、今後は市場回復を予想。Eマウントカメラは、コンパクトデジタルカメラや既存ミラーレスカメラからのステップアップに加え、一眼レフ中級機にステップアップできなかった人にも向くという。発売済みのNEX-C3は特に女性層から高い評価を得ているといい、今後も女性層の市場拡大を見込む。

デジタルイメージング商品業界前年比推移 デジタルイメージング商品ソニーシェア推移
デジタル一眼カメラ市場予測

 マウントごとの訴求ポイントとしては、Aマウントは高いAF性能と連写性能でシャッターチャンスを逃さない点、Eマウントは小型軽量ボディで誰もが思い通りに高画質を楽しめる点という。

「プロ機はまだまだハードルが高いと思っている」(高木氏)

 発表会の終盤、質疑応答の中で高木氏は、スマートフォンなどの新デバイスにデジタルカメラが侵食されているという話もあるが、新たな市場もできていると話す。特にミラーレスカメラは発展の余地がある業界とし、NEXは「はじめたばかりの領域」で大いなる期待を持っているという。今後も市場を増やす方向の開発リソースを割き、現在数百万台というNEXシリーズの規模を一眼レフカメラのように1,200〜1,300万台にまで伸ばしたいとした。

 デジタルカメラの市場シェアはかねてから15%を狙っており、2010年度はほぼ達成したという。今回の新製品で「『ソニーなら15%いけるな』と思ってもらえれば幸い」と話した。 ミラーレス機の市場シェアについては、具体的な数字は非公表としたが、できればカムコーダーぐらいのシェアを取りたいという。

 デジタルカメラにおけるミラーレス機のシェアについては、特に欧米では一眼レフカメラの比率が高く「まだまだこれから」という。参入メーカーも少なく、「そこそこ健全な競合ができる範囲なら、参入は大歓迎。カメラ大手メーカーがミラーレスに参入していないことの触れ「参入してくださいとラブコールを送りたい」(高木氏)と話した。大きな市場になるまではあと2-3年はかかると見込んでおり、そうなっても内製化の製品で差別化することにより勝ち抜けると考えていると自信を見せた。

会場にはαで撮影した写真のプリントを展示していた 撮影後の楽しみも訴求する

 レンズ交換式デジタルカメラのプロ機については、「プロ機という類いのものはまだまだハードルが高いと思っている」「(α77も)性能的に自信は持っているが、まだまだプロ機ではない。α77へのフィードバックをもとに真摯に受け止めて考えていきたい」(高木氏)
とし、具体的なプランはまだ話せないとした。

 NEX-C3などで同社が特に狙っている女性ユーザー層については、「コンパクトデジタルカメラからステップアップする女性、既存一眼レフカメラの2台目としての購入層が拡大している」(鈴木氏)とし、市場への期待を見せた。

 α65やNEX-5Nについても、ステップアップ機としての需要を期待し、女性をターゲットに積極的にアピールしていくという。アクセサリーも女性層向けのものを積極的にラインナップしながら、カメラ市場全体の活性化を今後も推進していきたいとした。

「次はぜひソニーのカメラで僕らを撮ってほしい」(浅野さん)

 続いてステージ上に北川景子さんと浅野忠信さんが登場。トークショーを実施した。

 北川さんはNEX新モデルの印象として、色鮮やかで、ボディが小さく軽くなった点が一番にあるという。さりげなく持ち歩けるになったと印象を語る。ピクチャーエフェクトについても「これまでパソコンで編集していたが、カメラ内でおしゃれな写真を撮れる」と評価。そうして撮影した写真を送ると喜ばれるといい、「またαの写真撮影の幅が広がったなと思う。とても楽しんでいる」と話した。

撮影の印象を話す北川さん スクリーンに北川さんが撮影した写真を投影。浅野さんは「北川さんの猫好きが窺えるかわいい写真」とコメント

 浅野さんは、α77を手にした印象として「しっかりして楽しいなと感じた」とコメント。実際に撮影を行なってみて「自分のようにカメラがよくわからない人間でも、撮っているうちに機能がわかる。いいカメラ」と話した。NEX-5Nについては、グリップのホールディング性と撮影レスポンスを高く評価。動画機能については「仲間とちょっとした短編を撮れそう」と語った。

α77を手にした感想を語る浅野さん ルイジアナ州の駐車場でTシャツのデザイン用に撮ったという写真などを投影。「駐車場で撮ったとは思えない。おしゃれでかっこいいと思う」と北川さん
浅野さんが北川さんを撮影した写真。タイトルは「花と妖精」とのこと NEX-7を手に、取材陣を撮影する浅野さん。EVFを覗いて「本格的な感じが楽しい」ともコメント

 トークショーの最後に北川さんは「新しいαは今までのようにきれいに撮れるだけでなく、マイフォトスタイルでおしゃれな写真が私でも簡単に撮れる。コンパクトで持ち運びも便利で、たくさんの方に持っていただけるカメラになったのでは。新しいCMテーマ「Focus Your Love.」にもあるが、好きなものを“一眼クオリティ”で撮ると、もっと好きになれたり大切に思えたりするのでは。一眼レフに苦手意識のある方や女性にも、難しいと思わずどんどん使ってほしい」とユーザーへのメッセージを述べた。

 浅野さんは「今こうして(会場で)写真を撮られているが、この人たちがみんなソニーのカメラを使ってくれればと思う。次はぜひソニーのカメラで僕らを撮ってほしい」と会場の笑いを誘い、「αで撮った写真は自分のバンドのジャケット写真にも使っている。みんなにも触れて楽しんでほしい」と締めくくった。

左から浅野忠信さん、高木一郎氏、北川景子さん


(本誌:鈴木誠)

2011/8/24 20:48