ドリームメーカー「PT001」

シンプルなデザインの3.5型デジタルフォトフレーム

 今やデジタル家電の一ジャンルとして定着した感があるデジタルフォトフレーム。多様化も進み、無線LANへの対応や、PCのサブディスプレイとして使用できる製品なども登場している。このコーナーでは、デジカメWatchがピックアップしたデジタルフォトフレームについて、特徴的な機能や使用感を紹介する。

PT001

 ドリームメーカーのデジタルフォトフレーム「PT001」は、薄型コンパクトな3.5型デジタルフォトフレームだ。実勢価格は5,480円前後。

 PT001の最大の特徴は、シンプルに徹した薄型デザインだろう。一般的なデジタルフォトフレームによく見られる、液晶モニター後部の操作部やメモリーカードスロットを備えたユニット部はなく、それらは本体の外縁部に並んで配置されている。そのため、横から見ても平坦で、すっきりした印象となっている。本体サイズは95×14.5×77mm(幅×奥行き×高さ)。フレーム素材は樹脂製。

 また、本体は厚みもなく軽いため、片付ける場合にはスタンドを畳めば引き出しの中にでも簡単に収納できる。本体カラーはホワイトのほか、ピンク、ブルー、グリーンを用意する。


操作ボタンは全部で4つ。左から左右カーソル、決定(メニュー)ボタン、主電源(戻る)ボタンスタンド
メモリーカードスロットとUSB端子。給電はUSB端子経由。バッテリーは内蔵しない奥行きは14.5mm

 表示解像度は340×240ピクセル。対応メディアはSDHC/SDメモリーカードとMMC。動画ファイルの再生や、縦横自動回転には対応していない。

 メニュー画面は青地に緑を基本としたデザイン。基本メニューの階層は浅く、複数ページにわたる設定項目もない。迷いようがないほどシンプルだ。ただし、一部の操作を行なうには特殊な操作が必要。たとえば内蔵メモリーなどへ画像をコピーする場合は、写真表示中に決定ボタンを長押しするなど、場合によっては初回に説明書を必要とするものは存在する。操作ボタンの押し心地は若干固め。

 表示画質は、デフォルトでは色合いやコントラストが低めに設定されており(設定値上は中央値)、落ち着いた味付けになっている。この点は、画質設定で輝度、コントラスト、色合い、色濃度が設定できるので、好みの色合いに調整するといいだろう。

基本メニュー画像の切り替えパターンは6種類の中から選択できる
オフタイマー設定画質設定
使用メモリー選択画面。SDメモリーカードから内蔵メモリーへのコピーも行なえる画像データ単位での回転、ズーム、コピーなども可能

まとめ

 インテリアのワンポイントとして訴求するデジタルフォトフレームは数多い。PT001でもそのような使い方はもちろん可能だが、電源供給がミニUSBプラグ経由のみということもあり、PCを使った作業環境周辺での利用が前提だろう。具体的には、オフィスやリビング用PCの傍に置くといったシーンだ。

 そのような場所では、単純に写真を表示するという本来の用途に加え、ちょっとしたメモや直近の予定をスクリーンショットなどで画像化して表示しておく「擬似外付けディスプレイ」としての使い方も考えられる。

 最近では小売店や施設の待合室などで、情報表示用として民生用のデジタルフォトフレームが活用されているのをよく見かける。デジタルフォトフレームに関して、「デジタル写真用の写真立て」でもなく、「PC用のサブディスプレイ」でもない、自分なりの活用方法を模索してみるのもまた一興かもしれない。



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2009/12/15 00:00