岡嶋和幸の「あとで買う」
1,431点目:ロバート・キャパが残した傑作の数々を収録
ロバート・キャパ『ロバート・キャパ 戦争』
2025年3月31日 07:00
ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。
ロバート・キャパ『ロバート・キャパ 戦争』
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現在、東京都写真美術館で「ロバート・キャパ 戦争」が開催中です。5月11日(日)までなので会期はまだ十分残っていますが、思い出したときには最終日ということもよくあるので、今回は早めに鑑賞しようと考えています。そう思いながら早くも半月が過ぎてしまいました。
ロバート・キャパについてはあらためて説明する必要はないでしょう。私はノンフィクション作家の沢木耕太郎さんが翻訳された『キャパ その青春』『キャパ その死』(リチャード・ウィーラン著)の2冊を読んだことで、キャパについてより興味を持つようになりました。
沢木さんの著書には『キャパの十字架』『キャパへの追走』などもあります。友人知人はキャパが書いた『ちょっとピンぼけ』を勧めたりしますが、実はまだ読んだことがありません。今年1月にはベトナムのホーチミンにある「ベトナム戦争証跡博物館」に訪れ、キャパが撮影した写真も鑑賞しました。
彼のような写真を撮ることはできませんが、じっと見ているだけで心が動かされます。東京都写真美術館での展覧会と同名の写真集も発売になりました。遠方にお住まいなどで足を運べない方はいかがでしょうか。販売価格は3,630円です。