デジカメアイテム丼

簡単にプロのような商品撮影ができるライト

LEDサーベルライト

皆さんはスターウォーズに出てくるライトセーバーの様な照明装置があるのをご存じだろうか?。商品撮影(ブツ撮り)などで綺麗なライティングができるとあって数年前からプロの間でも使われ始め、自作する人も現れている。

自作するのは大変だが、ちょうど6月にプロ機材ドットコムから「LEDサーベルライト」(税込2万3,220円)が発売されたので、今回はこれを採り上げたい。

LEDサーベルライト。298個のLEDでかなりの明るさになる。長さは55cmで、そのうちLEDが付いている部分は35cmほど

商品撮影では光を柔らかくするために、灯体にソフトボックスを付けたり、被写体の周りをトレーシングペーパーで覆ったりしなければならず、それなりに面倒なものだ。

こうしたLEDライトについて書かれたWebサイトを見ると、カメラのシャッターを開けたままこうした棒状のライトで被写体を照らすと綺麗に撮れるとある。本当なのか早速試して見た。

5段階の調光が可能となっている
バッテリーはリチウムイオン充電池。ソニーNP-F550と互換性がある
バッテリー充電用の端子。本体充電が可能だが、ACアダプターでの発光はできない

“1秒”で驚きの写真に

部屋の明かりの影響を無くすため、撮影時は部屋の明かりを暗くしておくのがポイントだ。今回はカメラの内蔵ストロボ、ソフトボックス付きの定常光(1灯)、LEDサーベルライトの3つで比較した。

内蔵ストロボで撮影
1/60秒 / F11 / ISO200 / マニュアル露出
ソフトボックス付きの定常光で撮影
1/4秒 / F11 / ISO200 / マニュアル露出
LEDサーベルライトで撮影
1秒 / F11 / ISO200 / マニュアル露出

結果は一目瞭然だ。内蔵ストロボの写真は、いかにもストロボを当てましたという感じの安っぽい写りになってしまった。

ソフトボックス付きの定常光は、だいぶ光がまわって良い感じになった。しかし、1灯のためか被写体のカメラの周りに影ができている。

LEDサーベルライトの作例は光がいろいろな方向から当たっているため影が少なく、カメラの細部にも光が当たり立体感のある写りになった。全体的に自然な印象だ。

今回、LEDサーベルライトの動かし方を色々試してみたが、カメラに沿って動かすというよりは、カメラの上部を水平に右から左に動かすとちょうど良かった。いわば真上に面光源があるのと同じようなライティングになるのだろう。

このように被写体の上を水平に動かした

適正露出となる露光時間は今回1秒だったので、この1秒間にスーとLEDサーベルライトを動かすわけだ。たったこれだけでソフトボックス以上の写真が得られるのは驚きだ。ただし、LEDサーベルライトを使用する際は三脚が必要になる。

今回はF11まで絞っているが、LEDサーベルライトの明るさは最小の設定で十分だった。こうした撮影で明るさが不足することはまず無さそうだ。

底部に三脚穴を備えているため、一脚などをポール代わりにして大きめの被写体を照らすこともできそうだ
電球色(3,200K)に変換するフィルターも付属。付けない場合は5,600Kだ
ストラップ付きのケースが付属。一脚のような感覚で持ち運べる

スタンドに装着した照明器具と異なり、持ち運びも簡単でバッテリー駆動、収納時に省スペースなのも良い。趣味の小物を写したり、ネットオークションに出品するアイテムを写したりと、1本あれば便利なグッズだ。

(本誌:武石修)