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ファーストインプレッション:PENTAX K-30

〜こだわりデザインの防塵防滴ミドル機に触れる

 ペンタックスリコーイメージングが近日に発売するデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-30」をお借りすることができたのでインプレッションをお伝えする。カメラの詳細はこちらの記事を参照されたい。

クリスタルホワイト。高級スポーツカーをイメージしたという塗装。装着レンズはDA L 18-55mm F3.5-5.6 AL(以下同)

 K-30は「K-5」と「K-r」の中間というポジションのモデルで、ペンタックスではミドルクラスと位置づけている。まず特徴的なのはその外観で、これまでのペンタックスはおろか、他社も含めたデジタル一眼レフカメラでも珍しいデザインだ。

 先にリリースしたノンレフレックス(ミラーレス)カメラの「K-01」も奇抜なデザインだったが、K-30も負けていないようだ。近年は丸みを帯びた外観のデジタル一眼レフカメラが多い中、全体にエッジを強調した“尖ったデザイン”が目を引く。K-01のデザインは外部デザイナーのマーク・ニューソン氏が手がけたが、K-30は社内のデザイナーがデザインしたという。

 中でも目を奪われるのはペンタ部で、一部の自動車などで見られる“逆スラントノーズ”を思わせる形状になっている。PENTAXのロゴも下を向いているという大胆なものだ。この部分が前方に出ているのは、内蔵ストロボの発光位置をなるべく高くするためという。前側には出ているが、ボディとしての高さは視野率約100%のためのペンタプリズムを搭載しながらもK-rの97mmに対して96.5mmに抑えている。

“PENTAX”のロゴが重厚なイメージを出している ボディの高さはK-rとほぼ同等に抑えた

 ところで、このPENTAXロゴはよく見ると、K-5、K-rのどちらとも微妙に異なることに気づくかもしれない。K-5のロゴに比べて高さ方向につぶれており、どっしりとした印象がボディデザインにマッチしているように感じた。

 K-30はエルゴノミクスに配慮したデザインとしており、ホールド性にはこだわったという。グリップは従来よりもより手や指の形に添った曲線になりしっかり握れる印象を持った。グリップの前方下側にあるディンプルも指の固定に一役買っているようだ。

指の形に合わせて大きくえぐった形状のグリップを採用。前ダイヤルも搭載する グリップ下部のディンプルによりホールド性がより高まる印象だった

 ディンプルと言えば、背面の親指位置にも大きさの異なる穴を設けている。新しいのは、この部分にくの字型の角度を付けており、親指の腹を下側にある小さなディンプルの面と、上側にある大きなディンプルの面のどちらにも置けるようになっていることだ。これは手が大きくても小さくてもどちらかには置けるだろうし(筆者は上側に親指を置くと収まりが良かった)、撮影時とカメラを持っての待機時で使い分けることもできるだろう。例えば撮影時は下側に親指を置き、待機時には上側に親指を移動させるといった具合だ。

右手親指の位置には上下に2つの異なる大きさのディンプルを設けた。親指の収まりが良い 十字ダイヤル部分はボタンも含めて擂り鉢状になった

 K-rに対しては、前ダイヤルが追加された2ダイヤル方式になり操作性は高まった。また、K-rではほぼ平坦だった十字ボタンのベースも、K-5のような擂り鉢状に進化した。ボタンの表面も擂り鉢型を形成しており、ファインダーを覗いたままでより確実な操作ができる印象を受けた。

レンズマウントの両脇はリブの形状になっている。これはレンズからの繋がりを表現したデザインであるとともに、レンズ交換などでつまんだ際の滑り止めという意味もある グリップと反対側にはディンプルのあるラバーを配置。手に吸い付くような感触で、縦位置撮影時に左手の腹に触れることで安定する効果があるかもしれない
モードダイヤルも表示を彫り込みにするなどこだわりが感じられらた。K-rに比べるとぐっと高級感が増している

 今回ライブビューは60fpsになり、なめらかな表示を見ながらの撮影が可能。コントラストAFも位相差AFほど早くはないが、デジタル一眼レフカメラのコントラストAFとしては実用的な使用感だった。

情報表示画面は、K-5などを踏襲しながら、十字ボタンの割り当てが表示されるようになった メニュー画面も従来のスタイルとなっている
RAW/Fxボタンは、測距点切り替えなどの機能を割り当て可能になった
ライブビューではK-01でも採用したピーキング表示機能「フォーカスアシスト」が加わった
ピーキングOFF ピーキングON

 ボディはK-r同様エンジニアリングプラスチック製だが、安っぽさは感じない。モードダイヤルも彫り込みの表示で高級感がある。K-5から見ると縦位置グリップの設定や上面表示パネルが無い点で差別化されているが、防塵防滴性能や視野率約100%のファインダーなどを考えると、K-rやK-xユーザーのステップアップにも応えられる内容と感じた。

K-01では非対応だった“アストロトレーサー”ことGPSユニット「O-GPS1」にも対応した
カードスロットはUHS-I対応。K-rには無かったリモコン端子(下)も備えている 電源はリチウムイオン充電池だが、単3電池も使用可能(要別売電池ホルダー)
キットレンズの1つDA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL(IF)DC WRを装着したところ






(本誌:武石修)

2012/5/31 00:00