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デジカメドレスアップ主義:ライカMレンズでマクロ撮り放題

ソニーNEX-7 + Summilux-M 35mm F1.4
Reported by 澤村徹

  • ボディ:ソニーNEX-7
  • レンズ:ライカ ズミルックス-M 35mm F1.4
  • マウントアダプター:デジタルホビー Hawk's Factory製Eマウント用補助ヘリコイド付Mマウントアダプタ(ノブ付)
  • ストラップ:203カメラストラップ Tactical Camera Strap *LMT
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 ミラーレス機の登場により、ライカLMレンズが安価なボディで楽しめるようになった。これがミラーレス機導入の動機になった人も少なくないだろう。ただし、ライカLMレンズはレンジファインダーカメラ用レンズなので、一眼レフカメラ用レンズよりも最短撮影距離が長い。そのため、寄り切れずにストレスを感じることもあるはずだ。ライカLMレンズで近接撮影したいなら、ホークスファクトリーのヘリコイド付きライカMマウントアダプターという選択肢がある。

 本製品はNEX用のライカMマウントアダプターにヘリコイドが組み込まれている。レンズを最短撮影距離にセットし、マウントアダプター側のヘリコイドをせり出す。いわゆるダブルヘリコイド状態になり、ライカLMレンズでマクロ撮影が可能だ。エクステンションチューブと異なり、ヘリコイドを使って任意の位置からピント合わせできる点がアドバンテージである。

 本製品を取り扱うデジタルホビーのホームページによると、最短1mの35mmレンズで0.28m、最短0.75mの50mmレンズで0.43mまで寄れるという。これなら一眼レフ用レンズと同等の感覚で近接撮影できるだろう。ヘリコイド部はノブを装備しており、操作性にも配慮した構造になっている。また、グリスアップしてあるので動作も滑らかだ。ライカMマウントアダプターとしては高めの価格設定だが、機能性を思えば納得のゆく製品である。

ヘリコイド内蔵だが、厚みは一般的なライカMマウントアダプターと変わりない ホークスファクトリーは台湾のマウントアダプターで、通好みな製品を多くリリースしている
レンズを最短にセットした上で、アダプター側のヘリコイドをせり出していく 側面にヘリコイド操作用のノブがあり、レンズと同じような感覚でピント合わせできる
日本国内ではデジタルホビーが取り扱っている。価格は1万9,800円だ ヘリコイドをせり出したところ。この数ミリのせり出しで、近接撮影が可能になる。

 ドレスアップは203カメラストラップのタクティカルカメラストラップ*LMTを合わせてみた。ナイロン素材をうまく使い、ミリタリーや特殊部隊のハードさを演出したストラップである。標準でDカンが付属し、オプションのポーチ類を装着可能だ。予備バッテリー、メモリカード、レンズキャップなど、小物類をカメラといっしょに携行できる。また、肩当て部にレザーを貼り、内側はクッションが仕込んである。ヘビーデューティーな外観に相応しく、ウエイトのあるカメラもしっかりサポートできる仕様だ。

203カメラストラップのTactical Camera Strap *LMTは5,500円。凝った作りのわりに手頃な価格設定だ 小物入れのフラップはベルクロ留めを採用。片手ですばやく開閉できる
オプションのメディアケース(右)は1,800円。レンズキャップケース(左)は2,400円 肩当て部にはブラックレザーは貼ってある。ナイロンとレザーのコンビがいい雰囲気だ

 第1世代のズミルックス-M 35mm F1.4は、二面性が魅力のオールドライカレンズだ。開放近辺ではやわらかくにじみ、絞ると繊細さを保ちながら鋭さを増す。ただし、最短撮影距離は1mと長いため、寄り切れないという印象は否めないところだ。今回、ホークスファクトリーのヘリコイド付きライカMマウントアダプターを組み合わせたところ、近接から無限遠まで思いのままに撮ることができた。近接時の開放撮影はピント合わせが相当シビアだが、NEX-7のピーキング機能や拡大表示が苦労を和らげてくれるはずだ。なお、作例はRAWで撮影し、Lightroomでストレート現像している。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなしの撮影画像(JPEG)を別ウィンドウで表示します。
NEX-7 / Summilux-M 35mm F1.4 / 6,000×4,000 / 1/400秒 / F2 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 35mm NEX-7 / Summilux-M 35mm F1.4 / 6,000×4,000 / 1/3,200秒 / F1.4 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 35mm
NEX-7 / Summilux-M 35mm F1.4 / 6,000×4,000 / 1/320秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO200 / WB:オート / 35mm NEX-7 / Summilux-M 35mm F1.4 / 6,000×4,000 / 1/320秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 35mm
NEX-7 / Summilux-M 35mm F1.4 / 6,000×4,000 / 1/4,000秒 / F2 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 35mm NEX-7 / Summilux-M 35mm F1.4 / 6,000×4,000 / 1/320秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO200 / WB:オート / 35mm

 NEX-7は上位モデルのミラーレス機だけあって、オールドレンズの繊細な表現を余すところなく引き出してくれる。JPEGはシャープ処理がややきついので、RAWのストレート現像でオールドレンズならではのトーンを楽しみたい。外観はけっしてクラシック調ではないが、本格モデルならではのシックな佇まいだ。このボディデザインなら、オールドレンズを付けるだけで十分にサマになる。オールドレンズのベースボディとして、現時点で最右翼に位置するのはまちがいない。



(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。カメラならびにデジタル関係を得意するフリーライター。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「OLYMPUS PEN E-P2/E-P1カスタムブック」「GR DIGITALカスタムブック」(ともに翔泳社)他。http://metalmickey.jp

2012/2/1 00:00