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デジカメドレスアップ主義:シグネット35がデジタルで甦る

ソニーNEX-5 + エクターレンズ44mm F3.5(シグネット35)
Reported by 澤村徹

  • ボディ:ソニーNEX-5(ブラック)
  • レンズ:コダック エクターレンズ44mm F3.5(シグネット35)
  • ストラップ:ルミエール オリジナルストラップ
  • ボトムグリップ:ルミエール ペンデジ用ライトウェイトボトムグリップ
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 昨今、クラシックカメラの改造レンズがちょっとしたブームになっている。ジャンクカメラからレンズだけを取り除き、マウントを付けてデジタル一眼レフやミラーレス機で撮影するという趣向だ。カメラはレンズより先にボディが壊れてしまうことが多いので、理にかなったリサイクルといえるだろう。従来は、フランジバックが長い蛇腹式カメラのレンズを一眼レフ向けに改造するのがポピュラーだった。ところがここ数年、ミラーレス機が登場したことで改造対象の矛先が変化している。ミラーレス機はフランジバックが短いので、これまで改造対象にならなかったカメラからも改造レンズが作れるようになったのだ。今回取り上げるエクターレンズ44mm F3.5も、そうしたレンズのひとつである。

 エクターレンズ44mm F3.5はコダックシグネット35が搭載していたレンズだ。コダックのエクターは様々なカメラに提供されてきたが、シグネット35のエクターは「エクターらしいエクター」として有名である。発色がよく、シャープでコントラストもしっかりしている。シグネット35は中古並品なら1万円程度で入手でき、手軽に楽しめるエクターとして人気があった。

 ここで取り上げるレンズは、シグネット35のエクターをEマウント改造してある。マウント部分は汎用パーツを組み合わせており、いわゆるブリコラージュ(パーツを寄せ集めて作ること)で製作したものだ。こうした改造レンズはYahoo!オークションやeBayで出品が増えており、一部のクラシックカメラショップでも取り扱いがある。ブリコラージュで製作したレンズは価格がこなれており、手軽にオールドレンズを楽しめるカテゴリーとして期待がかかる。

シグネット35のエクターは名レンズとして定評がある。それをデジタルで楽しめる利点は見逃せない シグネット35は1950年代のコダック製フィルムコンパクトカメラだ。小振りのレンズでNEXと相性がよい
絞りは側面のレバーで調節する。レンズシャッター搭載機だが、これは改造時に無効化してある レンズの前部をまわしてピント調整する。フランジバック調整済みで無限遠もしっかり出る

 ドレスアップ面はルミエールのカメラアクセサリーを選んでみた。ルミエールはライカの塗装・修理で有名なショップだ。組紐を使ったストラップは108cmと120cmを用意し、さらに60cm〜140cmの範囲でサイズオーダーが可能だ。伸縮しない芯を組紐で包んでいるため、首や肩への負担が少ない。丈夫な二重リングを採用し、実用性に特化したストラップだ。ライトウェイトボトムグリップはアルミ製で、カメラ修理用のレザーを貼り付けてある。三脚ネジ部は真鍮だ。軽量なわりにクラシックフィーリングを宿し、オールドレンズ付きのミラーレス機と好相性なアイテムだ。

Eマウント改造のエクター44mm F3.5は、オークションサイトで2万円で購入した マウント部分は汎用パーツをうまく組み合わせている。フランジバック調整済みで使いやすい
ルミエールオリジナルストラップは5,250円。同素材のハンドストラップもラインナップしている ペンデジ用ライトウェイトボトムグリップは3,000円。NEX-5にも装着できた

 シグネット35のエクター44mm F3.5は、古くからよく写るレンズとして定評がある。特に赤と黄の発色が特徴的で、派手すぎず、かといって地味でもなく、独特の渋みと濃さが魅力的だ。中央部のシャープネスにすぐれ、F5.6まで絞ると実に鋭い。人によってはキング・オブ・エクターレンズと呼ぶほど、エクターのテイストを味わえるレンズだ。なお、作例はRAWモードで撮影し、Lightroomでストレート現像している。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなしのRAW現像画像(JPEG)を別ウィンドウで表示します。
NEX-5 / エクターレンズ44mm F3.5 / 4,592×3,056 / 1/50秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 44mm NEX-5 / エクターレンズ44mm F3.5 / 4,592×3,056 / 1/60秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 44mm
NEX-5 / エクターレンズ44mm F3.5 / 4,592×3,056 / 1/30秒 / F3.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 44mm NEX-5 / エクターレンズ44mm F3.5 / 4,592×3,056 / 1/250秒 / F3.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 44mm
NEX-5 / エクターレンズ44mm F3.5 / 4,592×3,056 / 1/800秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 44mm NEX-5 / エクターレンズ44mm F3.5 / 4,592×3,056 / 1/250秒 / F3.5 / -1EV / ISO200 / WB:オート / 44mm


(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。カメラならびにデジタル関係を得意するフリーライター。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「OLYMPUS PEN E-P2/E-P1カスタムブック」「GR DIGITALカスタムブック」(ともに翔泳社)他。http://metalmickey.jp

2011/1/6 00:00